辞書と言う船に乗り暗い海面に浮び上がる小さな光を集める。
最も相応しい言葉で正確に思いを誰かに届けるために。
もし辞書が無かったら私たちは盲漠とした大海を佇む他ない。
辞書は言葉の海を渡る舟、大海を渡るに相応しい舟を編む。
これが私たちの仕事です。
上の文は弊ブログ、2月26日の冒頭の再掲で、NHKBSのドラマ
「舟を編む~私、辞書つくります~」からの引用である。
先々週の日曜日が最終回(10回)だった。今、舟を編むロス状態
である。中型辞書(広辞苑クラス)の新規発行の十数年と言う長い
苦難の過程が勉強になるが、今日はキャスト面からの感想である。
何と言っても主人公の一人、ファッション誌編集から移って来た
新人編集部員岸辺みどり役、池田エライザの素直な感性が光った。
辞書なんてという最初の思いが日々変わって行く様を好演した。
もう一人の主人公、編集主任の馬締(マジメ)光也役の野田洋次郎。
滑稽なほど不器用だが辞書や言葉に対する真摯な(真面目な)姿勢や
言動を、まさに滑稽なほど真面目に演じ切った。
脇役たち、柴田恭兵(監修者)、向井理(元編集部員)なども
適材適所で豪華である。
次回は内容(ストーリー)について。
今時の街角の花たち