今年の流行語大賞となった「ONE TEAM」は、「桜を
見る会」疑惑を逃げ切りそうな官邸+内閣府チームに贈呈
しよう。
晩秋の寺社巡り(その3)は鹿島神宮。香取神宮と共に
古くから東国遠征の祭祀が行われ、やがて奈良・平安時代
には国の守護神として篤く信仰されたと御由緒にある。
香取駅を出た鹿島線が大きく左カーブして利根川を渡る。
昨年、霞ケ浦を一周した時に潮来駅を中継点としたので、
鹿島線で利根川を渡るのは二度目。
銚子の河口まではまだ35キロもあるこのあたり、川幅は
悠に500mを越す。前回は上流を撮ったので、今回は下流
方向を撮る。見えている橋は東関道の利根川大橋。
霞ケ浦(西浦)から流れ出て利根川に注ぐ常陸利根川を
渡ると潮来駅。その先で、西浦、外浪逆浦と共に総称と
しての霞ケ浦を構成する「北浦」の南端近くを渡る。
1キロあまりの長い鉄橋からは霞ケ浦(西浦)を挟んだ
筑波山が見えている。
香取から20分弱で終点の鹿島神宮駅に着く。駅前のバス
乗り場の「サッカースタジアム」の文字を見て、そうだ、
鹿島アントラーズの街(鹿嶋市)なんだと改めて思う。
鹿島神宮までは約1キロ。まず、なだらかとは言えない
坂道を上る。登り切った交差点を左に折れると参道となり、
広い石畳を歩いて大鳥居に着く。
楼門の手前、七五三の女の子が可愛いので撮らせてもらう。
手を引いていた母親と祖母は脇に避けてしまう。
ここの楼門も香取神宮とよく似ているが、少し高いようだ。
広い石畳の参道とは直角に向いたどっしりとした社殿は
さすがである。申し込めば拝殿に上がれるようだが「敷居が
高い」。本殿の裏を廻ってから高い御神木を撮る。
この鹿島神宮の特徴は、何と言っても広大な境内を
埋める高い樹々で「鹿島神宮樹叢」と言う。奥宮まで
その中を進む。
徳川家康の建てた社殿を二代秀忠が建て替える折に、
それまでの家康の社殿を400mも曳家して移したのが
奥宮となった。
更にこの奥の御手洗池へは坂と石段を下る。各地に御手洗
団子発祥と言う御手洗池があるが、ここもその一つ。周囲は
公園になっている。
ここが鹿島神宮の一番奥。今日最後の円福寺のある銚子
行きはまだ1時間以上も先。銚子で予定した一人打上げを
繰り上げて、池の脇の茶屋で休憩を兼ねて行う。
新蕎麦に合わせる酒は地酒も地酒、辛口の「みたらし」。
一合では足らず、次は甘口という「神の池」を熱燗で。
2時間1本の鹿島線に余裕をもって鹿島神宮を後にする。