じんべえ時悠帖Ⅱ

御巣鷹36年、パパの柿の木

 二日続けて夏の甲子園話題となる。故郷信州の松商学園が

北信越対決となった高岡商戦に圧勝した。初回からの猛打で、

リードを続け、ビール片手に楽しむことが出来た。

 次の試合の東北学院も、第二の故郷とも言える仙台の高校。

初陣ながら見事に強豪、愛工大名電に競り勝った。そして、

困ったことに2回戦でこの両校が当たってしまう。

 8日目の第二試合、天候次第だが順調なら盆明けの17日、

またビール片手に楽しもう。

 

 日航123便の羽田発伊丹行きが、群馬県上野村の御巣鷹

の峯に墜落して36年。翌日、長野へ帰省途中、高崎の国道

17号線の大渋滞の中で見た、烏川の河原に発着する沢山の

ヘリコプターを思い出す。

 縁あって、遺族会(8.12連絡会)代表の美谷島邦子氏と

間近で話したこともある。山崎豊子の「沈まぬ太陽」や

横山秀雄の「クライマーズ・ハイ」も読んだ。

 22年目のこの日は御巣鷹山に慰霊登山した。事故原因と

なった圧力隔壁などが展示される日航の安全啓発センター

を見学したこともある。

 ひしゃげた座席などと共に、「まちこ、こどもをたのむ」

とダッジロールを繰り返す機内で手帳に書きつけた大阪の

会社員の遺書のコピーを見た。

 その遺書を残された谷口真知子さんが「パパの柿の木」

と題する絵本を描き、それを持って全国を回って講演して

いると今朝のテレビニュースが報じる。

 真知子さんの夫が事故で亡くなった一ヵ月後、庭の柿の木

に初めて実がついた。「パパと一緒に食べたかったね」と

言う子供と一緒に涙した。

 美谷島邦子氏、谷口真知子氏、ともに私と同年代である。

 

昨日の日の出、パノラマで一枚


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コメント一覧

jinbei1947
えめらるど様
早い段階で米軍から墜落位置の情報を受けながら、面子でスルーした自衛隊。
その遅れの間に生存者が減ったかも知れません。
jinbei1947
物の理としての揚力を知っても、鉄(今は軽金属)が空を飛ぶなんて信じたくはない。
御巣鷹の峯で散在する墓標や焼けた樹々を見た時、その思いを強くしました。
えめ
飛行機行方不明の情報が入った時、私の喫茶店には大勢の客がいて、県境の辺りをあれこれ想定して居た物でした。当時は好奇心の対象として見て居た事件ですが、この年になると、親の立場,子の立場のさまざまな悲しみが伝わってきます。
ykoma1949
今朝のテレビで見ていました。いつどんなことになるのか??
そのために今日、今の日常を大切に生きよう・・そのお子様たち
ももはや大きく成長されて、絵本の読み聞かせ等地味な社会活動
に光を当てた今朝の報道は、時に同年代だけに・胸に熱いものが
こみあげてきました。時代は36年が経っても心のなかにはあの日
の思い出が・・消え去ることのない多くの人たちがいることを
改めて感じました。
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