日曜日の朝刊トップ記事は、概ね「政治・経済」以外の
社会問題が多い。今朝は公開中のジョニー・デップ主演の
映画「MINAMATA」に合わせた2面続きの記事である。
「実子の瞳に 心かき乱され」
石牟礼道子「苦海浄土」にも出て来る、水俣病患者の
田中実子さん(当時18)と、アメリカの写真家ユージン・
W・スミスが対面し目を見つめ合った瞬間である。
後に妻のアイリーンが石牟礼道子に語った「実子さんに
夫を取られた感じがした」場面である。
ユージン・スミス夫妻は水俣病第一次訴訟が始まってすぐ、
水俣に移り住んで患者や訴訟の写真を撮った(1971~1974)。
日本の外れの小さな街で公害訴訟に立ち上がった患者や
ユージン・スミスの写真集「MINAMATA」によって水銀公害
研究が本格化した。
そして今も、成長の犠牲として切り捨てられた発展途上国で
同じことが繰り返されていると言う。
秋の先取り、信州別所温泉への旅。宿へのチェックイン後、
すぐ近くの北向観音、安楽寺を散策。宣言解除直前、どこも
観光客はまばら。
安楽寺の八角三重塔(鎌倉時代建立の国宝)