掛詞、見立て、とんち、所謂「仕掛け」による言葉遊びが
俳句であった。賑わう日本橋から「川向う」の静かな深川に
居を移した芭蕉の俳風が変わった。
古池や蛙飛び込む水の音
仕掛けは何もない。実際に蛙が飛び込むところを見たわけ
ではない。普通蛙が水に入る時はソロリと入るという。後に
完成する「自然(ジネン)」の境地の先駆けだったのか。
奥の細道に旅立つときに詠んだのが、
行く春や鳥啼き魚の目に泪
旅立つ芭蕉を見送る泪を鳥や魚に例えて、やや硬く漢詩風に
詠んでいる。
五ヶ月の旅を終えて曽良との別れを詠んだ
蛤のふたみにわかれ行(く)秋ぞ
肩の力が抜けた柔らかな自然体である。
五ヶ月の奥の細道の旅で芭蕉が到達したのは「不易流行」。
般若心経風に言えば「色即是空」。各地で眺めた自然に宇宙
を意識したのである。人の世の出来事は些細なこと。
深く考えてやさしく語れ、高く悟りて俗に帰れの境地が
「軽み(カロミ)」の世界を作るようになった。
毎週一回は新聞各紙に載る俳壇・歌壇。外国人からみると
日本人は皆詩人なのかと思うそうだ。
(NHKBS「英雄たちの選択」より)
ブログを打ちながら観ていた甲子園、今日の第一試合は
旭川大高ー大阪桐蔭。何と旭川が3点先行したが、さすがの
大阪桐蔭がシワジワと追い上げ逆転。6-3で今終わった。
今日の日の出
今日も猛暑の予報である