今日は久々の中学受験問題。朝日日曜版特集「Ｅｄｕａ」
にはしばらく英語問題が続いていたが、数学問題が復活。
我が三郷市にも子供たちが通った早稲田中学があるが、
これはもちろん早稲田大学の付属中学であろう。
出題者のこの先生、ずいぶんと美人である。でもヒント
ではない。
さて、秋の上州路の旅の三日目は坂東三十三番札所巡り。
今回は榛名町にある十五番札所白岩山長谷寺。長谷寺は
「はせでら」,「ちょうこくじ」二通りの読み方があるが、
ここは「ちょうこくじ」。
高崎から直線で北東へ約10キロの長谷寺。鉄路の最寄り
駅は信越線の群馬八幡駅。しかし、烏川を渡る橋の関係で
片道10キロ近いルートとなる。
今回は旅の三日目で足もお疲れ気味なので、高崎駅から
榛名湖へ向かう路線バスを使う。始発（といっても７時半）
のバスで30分「ドドメキ」という珍しい名のバス停に着く。
バス停から長谷寺まではわずか２キロ、しかし榛名山の
裾野でほぼ一貫した上り坂。
一箇所だけやや下りになったところで榛名山を望む。
これ以降は雲に隠れてしまった。
２キロをゆっくりと40分かけて上り長谷寺に着く。
道沿いに細く伸びる境内のようである。
気になる球形のタンク、まさか、が当たってトイレの上
に載った給水タンクである。お寺さんだからもう少し体裁
を何とか･･･と思う。
山門を潜って鐘楼、庫裏の先、ありゃ本堂は再建中で、
基礎工事が終わって養生中のようだ。
見るところもなく奥の墓地を上ってみる。社務所の大きさ
と比べると縦横とも七間ほどの大きさであろうか。
墓地を更に上ると見える限り墓石名は皆「濱名家」で
ある。上り切ると梅園に出る。
長谷寺の上、墓地の横にある神社の本殿拝殿脇を通り、
鳥居に降りる。正面から改めて見る神社は「白山神社」。
近くに由緒書きなどはなし。
崖肌を慎重に下り長谷寺の山門脇に出る。帰りのバスは
まだ余裕があるので改めて山門から境内に入る。
工事で疎開中の備品類が並ぶ。お寺さんには珍しい狛犬。
この不動明王は中国の石で中国人の手で彫られたもの、
重量47トンと説明される。
社務所脇の休憩コナーのベンチに座り一服していると
突然後の窓が開いて「御朱印書きますよ」と半袖シャツ
で筋骨隆々、丸坊主の住職が声を掛ける。
御朱印帖を持たない不信心なウォーカーと自己紹介し
しばし歓談。完成は来年秋、今は基礎の養生中ではなく、
彫り物が終るのを待っているところという。
境内に入って来た老夫婦がゴーンと鐘を突いたところ
で住職も私も腰を上げる。住職、商売開始である。
下りの帰り道、往きより少し霧が晴れて下界が少しだけ
はっきりして来た。２キロで100メートル上ったご褒美。
電柱に「浜名園」の看板が続きやがてお茶屋さんの建物。
榛名山の裾野の南斜面、茶畑が多いのかもしれない。この
隣に濵名の表札の豪邸が建つ。
途中のフェンスの中、真下を北陸新幹線が通る。脇道を
少し下ってトンネルの出口を見ると、単に筒が突き出した
味気ないところである。
バス停に着くと約10分の余裕。「ドドメキ」の由来を
聞いてみようと往きは閉まっていた前の自動車屋さんに
入ってみる。
オーナーと思われる老人が同年輩の男性とソファーで
歓談中。「話せば長いが･･･」と言うので、「ではサワリ
だけでも」とお願いする。
「ドドメキ」はドドメの木、つまり桑の木に由来する
という説もあるが･･･とやはり長くなりそう。バスの時間
が迫り丁重に礼を言って退散。
後で調べると、ドドメク、轟くなど、榛名山の山裾を
下って来た沢の水が「ドーン」と鳴る音から「ドドメキ」
の地、などの説もあるようだ。
上州（群馬）の三十三番札所は少なく二山だけ。十六番
の通称水澤観音の水澤寺は、十年近く前に上越線の渋川駅
から伊香保温泉まで歩いた時に参拝済みである。
これで上州の札所参拝は終わり、次は六山のうち四山が
残る千葉県である。
再建中の十五番札所の長谷寺、ネットから本堂を紹介
しておこう。
最近パソコンがスタックすることが多い。今日も２回も
スタックしてアップが遅くなった。思えば丸十年を過ぎた。
そろそろ更新時である。
