熊本県山都町の町長は梅田穣という。音読みすると?
「いよ、大統領!」と呼ばれ人気者になるだろう。
さて、隠れた城下町、上州甘楽町小幡の散策の終盤。
織田七代の墓を見て上州福島駅に通ずる県道46号を街中に
向かう。歩道の拡張工事が進みウォーカーには嬉しい。
着いた大手町交差点。城下町小幡の中心点で大手門の
礎石が残る。小幡城は城郭のない陣屋仕立てであった。
交差点を挟んで郷土民族資料館が立つ。甘楽町役場の
一角にあった板碑に書かれていた「小幡組製糸会社」の
レンガ造の繭倉庫の跡である。
その入口に立つ母子像は「かかあ天下」上州のシンボル。
働き者の「おらのかかあは天下一」であり、よく言われる
「かかあの天下」ではない。
文化庁が制定する、ここ甘楽町と桐生市、中之条町及び
片品村共同の「かかあ天下ー群馬の絹のものがたりー」の
日本遺産のシンボル像である。
中に入って、ここも中高年のオバサンに共通券を見せて、
しばし展示物についてレクチャーを受ける。
大きな石車は繭を運んだ大八車に使われ、雄川沿いに
あった長巌寺の上の連石山の石であること、この展示室
にある繭は皆この資料館で育てたことなどを聞く。
同じ養蚕県である隣の長野県との交流も盛んだった。
二階は小幡藩の歴史展示物。織田家の前の小幡家の系図
には信州真田藩に招かれた有宗が見える。
左端の赤備えは小幡藩のシンボルで、あの武田軍の先頭で
闘った五百騎の勇猛な騎馬軍団であった。
墓を見て来た小幡織田家の家系図。
一度通った雄川堰沿いの養蚕農家群を見ながら小幡の
町を後にする。
今日最後に寄るのは、県道沿いに続く蒟蒻製粉工場前を
通り上信越道を潜ったところにある「コンニャク・パーク」。
名物の「無料コンニャクバイキング」に舌鼓を打って、
珍しいコンニャク加工品を土産に甘楽町を後にする。
上州福島駅にあったこのパンフ、開くと大きな地図に37
の観光スポットが写真と短くも端的な説明が載る優れもの
であった。
37のうち20を回った約7時間、12~13キロの城下町小幡
散策、実にいいウォーキングが出来た。
秋の上州の旅、3日目は次回。