「1.17阪神淡路」で普及率1.6%にも拘わらず、SNSによる災害発信に
海外を含め多くの励ましやボランティア申し出が寄せられたことを昨日
書いた。その朝日新聞の特集「ネットと災害」の(2)では、2011年の
東日本大震災でのエピソードを報じる。
気仙沼公民館屋上に保育園児らと避難した母親のSNS発信を英国に
いた息子が見つけ救助要請をツイート。これを東京の地下鉄の復旧情報を
発信していた猪瀬直樹副都知事が偶然見つけ東京消防庁幹部に相談。
結果、東京消防庁のヘリコプターが出動し屋上から何百名もの避難者を
救助した。この年、日本語ツイッターの利用者は1200万人に達していた。
しかし、上のような救助に至ることは少ないと言う。逆に誤情報により
救助が空振りになることもある。
2004年の新潟中越地震時にも、避難所に大量の不要物が届いたことも
あるという。最近のようにSNSの再生数に応じた収益があるようになると
それ狙いのフェイク情報も増える。SNS上では善意の誤情報、悪意ある
誤情報の区別は難しい。
昨日の半月と冬の公園の寒い風景