今月の14日は、日本で初めて新橋ー横浜間の鉄道が開業して150年の
節目の年。テレビや新聞などマスコミでも様々な特集が組まれている。
昭和53年、国鉄の営業距離は約2万1千キロ(新幹線除く)だったが、
現在(JR6社)は1万7千キロ弱という。赤字で廃線だけでなく、新幹線
の開業で第三セクター式となった路線も多い。
1日の平均乗降客数(輸送密度)が千人未満の路線について「存廃」
を考えるべきだと国交省の有識者会議提言した。廃線前提ではないと
しながらも、利便性優先ならバス、鉄道への執着は単なる郷愁など強硬
な意見もあるという。
いつも思うが、「有識者」とは何に有識で、何を代表しているのか。
まァそれは置いておいて、一日平均千人未満の五分の一、2百人未満の
乗客の路線が下図である。(9/24朝日土曜版)
確かに乗ったことがある路線(区間)は少ないが、乗ってみたい路線
が多い。しかし、当然ながら「廃線ありき」の論議となろう。
私鉄や第三セクター式のローカル線では、知恵と工夫で赤字線の
再興活動が行われている。東海道新幹線の開業記念銘版には、
「この鉄道は日本国民の叡智と努力によって完成された」
と刻まれるという。
叡智と努力、日本人が得意なものだったはずが、はて今はどうか。
失われた三十年は大きい。
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