じんべえ時悠帖Ⅱ

待望の「月夜の森の梟」

 夏のように暑かった昨日、夜になっても室内は二十五度を超える熱帯夜。

肩を出して寝てちょうどいい。そのせいか目が覚めると5時近く。今時の

日の出は5時半を少し回る頃だから、未だ充分間に合う。

 昨夜寝る前に読み始めた「月夜の森の梟」は新聞の土曜版に五十回連載

されたエッセイが本になったもの。図書館に予約したのは刊行から半年も

経っていたので、順番は六十八番目、五ヶ月も待った待望の本である。

 と言っても、連載をチラチラと読んでいたから内容はわかっている。

小池真理子が、肺がん末期の同業の作家である夫を看取っていく日々の

話である。今日は「連載を終えて」の冒頭を紹介しよう。

 

 遠からず逝くことはわかっていた。来るべき時が来た、と自分に言い

聞かせ、夫を見送った。その後の、やらねばならないこともなんとか

終えた。

 だが、そこから始まった時間は、私の想像を遥かに超えていた。

感情の嵐との闘いが、たちまち常態化していった。思ってもみなかった

疫病が蔓延し、私は毎日、家に引きこもったまま、ただ茫然としていた。

 

 小池真理子は1952年生まれ、今月で古希を迎える。

 

昨日は流山橋の袂で日の出を迎えた

 

 

 


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コメント一覧

jinbei1947
ワイコマ様
日の出と「何か」の組み合わせがいいのでしょうが、江戸川の土手からでは
せいぜい対岸の街並みや橋との組み合わせくらいです。
1月には富士の上に陽が落ちますが、土手は寒い上に毎日通わないと
タイミングが難しいです。
jinbei1947
えめらるど様
ネット通販なら遅くとも2,3日で、電子書籍なら即時に読むことが出来ます。
時間が「タップリ」ある私は五ヶ月待ちで読み始めました。
ykoma1949
私も少しだけ知っていますが、殆ど忘れています。何度も喧嘩
して、別れ話迄出たのに・・別れなかったのは・・・そのあたり
から 記憶が不鮮明です。 (≧ω≦) 
小池さんの 人柄と人間性がよくわかる 本だったような・・
朝の日の出の写真が・・次第に うまみを増してきましたね
そのうち 日の出屋のじんべえ・・なんて写真家になっていたり
しそうです。
えめ
偉い人の真似をして少しでも[お利口]になりたいと思い、[月夜の森の梟]を大きな本屋へ買いに出かけたのですが、ありませんでした。
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