じんべえ時悠帖Ⅱ

八溝知らずの偽坂東

 板東三十三観音で最難関と言われるのが二十一番の日輪寺。

茨城県と福島県の境に聳える八溝(ヤミゾ)山(海抜1,022m)

の山頂近くにあるからだ。

 今は車で山頂近くまで行けるが私は徒歩派。3時間ほど

の山登りとなる。土曜日(6日)まで好天と言うので明日挑戦

してみる。前後泊が必要なので今日出発。よって明日、明後日

はお休みをいただく。

 

 さて、今秋2回目の観音巡りの旅、二山目は十九番札所の

大谷(オオヤ)観音。大谷石の切り出し場の地下資料館を出て、

バス道を下ると奇岩群の公園に出る。このあたり一帯はどこ

を見ても奇岩群である。

 大谷観音へ曲がる角の神社の脇にも岩がせり出している。

 やはり絶壁の下、朱泥色の塀が大谷観音(天開山大谷寺)

であろう。

 蹴上の高い石段を上ると仁王門脇に立つ年配の御婦人が

いきなり私の顔に何かを突き付けるのでビックリ。検温で

あったが、もう少しやりようがあるだろう。その後も手を

消毒しろ、あれはするな、これもするなと小うるさい。

 拝観料を払って境内に入ると、本堂に覆い被さるような

岩肌に圧倒される。

 この本堂の中に弘法大師が岩肌に彫ったという本尊の

千手観音がある。撮影禁止なのでカタログで。彫った後を

粘土仕上げ金箔が塗られたというが、今は落ちている。

 本堂を出るとやはり岩肌に、阿弥陀三尊像、薬師三尊像、

釈迦三尊像が彫られる。ここも撮影禁止とは知らず撮った

一枚が釈迦三尊像であろう。

 小さな宝物殿と庫裏前のの庭を見て大谷観音を出る。

教えてもらったバス時刻は「5分」遅れ。イジメられた

のだろうか。もちろん早めに行って問題は無し。

 バスは約30分で宇都宮駅に着く。朝から早目早目と移動

し続けたので、まだ3時過ぎ。ゆっくりと宇都宮と言えば

の「餃子」を堪能しよう。続きは次回。


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コメント一覧

jinbei1947
えめらるど様
苦しい山登りなので、ついつい後回しにして来た日輪寺。
来春でもいいかと思っていましたが、二山だけ残っていると気になって仕方ないので決行しました。
心配した通り、下りで苦労しましたが無事下山できました。
jinbei1947
ワイコマ様
金箔が剥がれた後の岩肌を見ても、確かに石としては強くないのかも知れません。
だいぶ前ですが、採石場跡の穴が大きく陥没したことがありましたね。
しかし、地下の大空間なのに見事に直角、平行が保たれていることに感心しました。
eme
祈る武運?長久。御高齢なのだから、とにかく御無事で。[大谷観光]堪能しました。
ykoma1949
十九番札所の大谷観音・・色々と注文のおばさん、若くて
綺麗なお嬢さんなら、許してあげるのに・・それにしても
大谷石の産地お寺さんの背後にも大きな石の壁・・私的には
風雨に弱いような気がします。大谷石の塀は大概何処か欠け
たり崩れていたり・・風雨にさらされない家の中などは問題
なく長く使えるようですが・・弘法大師が岩肌に彫ったという
本尊・・加工のしやすい石なんですね~
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