ロシア国営放送のニュース中に「(政府の)プロパガンダ
を信じないで、あなたは騙されている」という手書きの紙を
かざしたスタッフが写った。
知的な風貌の金髪女性だった。もちろん拘束されたという。
厳しい取り調べのあと厳罰が下るだろう。
ロシア国内ではウクライナ侵略を正当化する政府のプロパ
ガンダ放送が続く。一方SNS上では真実を投稿しようという
呼びかけも盛んだと言う。
思えば過去の日本でも大東亜共栄圏構想を掲げて侵略戦争を
正当化する政府(軍)のプロパガンダがまん延した。
虚偽の戦果を流し「欲しがりません勝つまでは」と国民を
煽った。反戦や厭戦の言動に対しては「特高」が目を光らせ、
改悪した治安維持法を乱用した。
さて日光街道ウォーク、野木から間々田までの続きである。
野木一里塚の先に道標が立ち「是ヨリ大平・・・」と読める。
栃木から例幣使街道となる日光への裏道の分岐点である。
ここまでほゞ北に向かって来た日光街道は北東へと向きを
変えて進む。野木駅に繋がる友沼交差点、役場入口交差点と
過ぎた先の友沼八幡宮は将軍御休所跡。将軍が宿泊した古河城
から最初の休憩所だった。
道を挟んだ法音寺には芭蕉の句碑があると言うので寄って
みる。小さめの山門には珍しいブロンズの仁王像や持国天像
などが立つ。
中門前の芭蕉碑「道ばたのむくげは馬に喰われけり」は、
ここに関係ある訳ではないという。
ここから数百メートルで小山市に入る。このあたりの地名
は可愛らしい「乙女」。乙女一里塚の標柱や口碑は見つからず。
畑の老婆に訊いても首を振るだけ。
何故か大日如来像が座る若宮八幡、大きな光南病院と過ぎ、
間々田駅まで1キロというあたりが「東京から70Km」地点。
日本橋から最後の宿、捨石まで141.7Kmの日光街道。そのほゞ
中間点である。
その先の仏光寺と乙女八幡宮が最後の寄り道。乙女八幡宮
の長い参道脇の梅林に楚々と咲く白梅を見ながら、昼の残りの
日本酒五酌を飲んで今日の打ち上げとする。
間々田宿は駅から小山方向に1キロほどのところ。まだ
3時だが、とにかく今日は気温が高い日でグッタリである。
次回、小山宿に向かう時に寄ることにしよう。