最近、三島由紀夫の没後五十年の特集番組や記事があった
が、ビートルズの解散からもちょうど五十年である。
デビューした翌年、全英ヒットチャート1位、その翌年に
は全米の1~5位をビートルズのシングル曲が独占した。
アメリカ初の公演で人種差別をする会場をボイコットした
ことがきっかけで、米国の公民権運動に火が付いた。これに
怯えた白人至上主義が4年後にキング牧師を暗殺した。
デビュー以来、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム
戦争など、ビートルズは騒然とした時代を駆け抜けた。
肩ひじ張って権力や既成社会に盾つくのではなく飄々と
自分たちのスタイルを貫くビートルズを時代が追いかけた。
長髪やエレキが不良のものではなく「文化」になった。
1969年、映画「レット・イット・ビー」の撮影の途中、
自分たちの会社(アップル)の屋上で突然のライブ演奏。
後年テレビで観たこの演奏が実にいいのである。
この翌年、映画と同名のアルバムでビートルズは解散。
十代の後半から二十代はじめ、私の「激動」の青春時代
でもあった。
気温4度、今季一番の冷え込みとなった霜月の晦日、
今朝の日の出はちょっと遅れて雲の上から。