ラグビーW杯、日本が3連勝しててっきり決勝トーナメント
進出と思ったが、まだ確定ではないらしい。
確かに、日本、アイルランド、スコットランドが3勝1敗で
並ぶ可能性もある。そこで効いてくるのが「ボーナスポイント」
という仕組みである。
さて、中山道ウォークは桶川宿に入ったところ。
このあたりは国道17号のバイパスが比較的早く出来たので、
元は国道17号の旧中山道沿いには昔の古い建物が多く残る。
高崎線桶川駅に向かう通りを過ぎた右手、居酒屋助蔵の
ビルの壁に「お助け蔵」の矢印。細い路地を入ると3階建て
の古い土蔵が現れる。
紅花問屋の木嶋屋島村家が、天保飢饉で困窮する村民に
仕事を与えるため建てた二つの蔵の一つ。その時に植えた、
実のなるモクセイが今も鬱蒼と茂る。
現存する土蔵造りの商家の矢部家住宅、まだ営業している
様子のお茶屋さんも古い。
その先に、埼玉県内の中山道で唯一残るという本陣跡が
ある。説明図を見ると一番奥の平屋の座敷部分だけが保存
されている。
奥の門まで進むと「今日は公開していません」の張り紙。
皇女和宮が泊まったというその部屋を一目見ようと、更に
奥に進むが、手入れされているとは思えない樹木に遮られる。
説明板からその現存する本陣跡を紹介しておこう。
本陣全体は200坪を超える規模。この現存する座敷構えは、
和宮下向の折に改築されたと言われる。
本陣跡の斜め前に「中山道宿場館」があるので入ってみる。
広くはないワンルームに係りのご婦人が一人。後から来た、
やはり係員らしい男性を交えて桶川宿の話が弾む。
出がけに「往来手形」をいただく。家に帰り空欄の日付を
入れようとして、つい平成と書き出してしまい訂正したが、
まだまだ令和には慣れていない。
思えば、手形をもらう前に通行してしまったことになる。
ちょっと長くなるが先を続けよう。やがて、駐車場付きの
「手洗い処」に着く。上尾宿のはずれで昼食を取って以来の
2時間ぶりの休憩とする。曇りの予定が、晴れて暑い日だ。
「滋味」と書かれた碑の説明を読む。緑茶の成分にカテキン
が含まれることを発見した日本初の女性農学博士、辻村みちよ
の顕彰碑である。この桶川に生まれ学童期を過ごしたという。
この顕彰碑は、みちよを敬愛した姪が、みちよが教鞭を取った
御茶ノ水女子大、実践女子大の教え子らに呼びかけ、みちよの
終焉の地、豊橋の自宅内に建てた。
昭和の終わりごろに建てられたこの顕彰碑は、近年、姪の
娘の好意で、この生まれ故郷の桶川に移譲されたという。
いつの間にか薄雲が掛かり、久々の休憩と併せて少し楽に
なった。そろそろ桶川宿も終盤だが続きは次回。