京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

まずは全力を出すことから

『セルフ・ハンディキャッピング』という言葉があるらしいです。
何かをするときに自ら不利な状況をつくり、うまくいかなかったときの精神的な
落ち込みを軽減するというもの。不利な状況だったから仕方ないという感じです。
例えば、テスト前に部屋を掃除したりマンガを読んだりすること、運動会の前に
「昨日からちょっと足が痛くて…」というのもこれに当てはまるそうです。

もちろん、このことが勉強にどういう影響があるのかが気になります。
例えば、全力で勉強してダメだったら自分が自分に対してガッカリするのでは
ないだろうかと思う気持ちもわかります。傷つきたくないし、自分を嫌いになり
たくないですから。しかし、全力を出してダメだったら自分を嫌いになるもの
でしょうか。
定期テストの前にやれることはやりきったというぐらいまで勉強したとして、
結果がよくなかったら結果に対してガッカリしたとしても、自分自身にガッカリ
する必要はありません。やりきった自分を褒める一方で、どうすればもっと良い
結果を得られたのかと考えるべきです。一度や二度全力を出しても、改善点は
山ほどあるはずです。
1週間頑張ったテスト前だけでは時間が足りないので日々の復習をすべきだとか、
復習するサイクルの間隔が空いて一旦忘れたことが多かったのでスケジュールを
調整しようなど。

テスト前の勉強に全力を出さず結果が悪かったとして、それには何も意味も
なく成長もありません。まるで、ボールをとられまいとしてバックパスばかり
するサッカーチームのようです。これではいつまでたっても点が入ることは
ありませんし、もちろん点を取る力が磨かれることはありません。

全力を出せば、次のテーマが見つかって成長につながっていきます。そして、
また全力を出して改善していく。
前進するために、まずは全力を出すことから。
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