決壊の瞬間とらえる映像公開、ブラジルの鉱業用ダム
Terrifying moment of Brazil dam collapse caught on camera
2019.02.02 Sat posted at 16:21 JST CNN
南米ブラジル南東部ブルマジーニョで鉄鉱石の鉱山用のダムが決壊し100人以上が死亡した事故で、
同国テレビ局「Record TV」は2日までに、決壊後に汚泥などを含む濁流が押し寄せる瞬間を
とらえた新たなビデオ映像を放映した。
事故発生は1月25日で、数百人が依然行方不明となり、被害規模の正確な把握はまだ終わっていない。
鉱山の町であるブルマジーニョは泥土や残骸でほぼ埋もれる悲惨な状況になっている。
ダムを所有する鉱山会社ヴァーレは2015年にも同州内で自社の鉱山のダムが決壊し、犠牲者19人を
出す事故を起こしていた。
検察当局は今回の事故の責任は同社にあると主張。一方、ヴァーレ社は被災者の救援に当たっていると
しながらも、2015年の事故後、ダムの保全確保に多大な努力を費やしてきたと強調した。
環境保護団体「グリーンピース」などは、15年の事故後、対応策を打ち出せずにいたブラジル政府の
不手際を非難した。
ブラジルのダム決壊、死者34人に 鉱山作業員ら300人近くが行方不明
【1月27日 AFP】ブラジル南東部で25日にダムが決壊し、川沿いの町が泥流にのみ込まれた事故で、
26日までに34人の死亡が確認された。現在も鉱山作業員ら300人近くが行方不明になっており、
生存者発見の希望は失われてきている。
ダム決壊はミナスジェライス(Minas Gerais)州ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)近郊の
資源開発大手バーレ(Vale)所有の鉱山で発生。数百万トンにおよぶ泥流が鉱山施設をのみ込んで
近くの町ブルマジーニョ(Brumadinho)付近の農地に向かい流れ出た。管理施設内で昼食を
取っていた鉱山作業員らは、突然流れてきた大量の鉄鉱採掘廃棄物の泥流にのみ込まれた。
最新の集計によると、バーレの名簿に記載された鉱山作業員ほぼ全員の300人近くが現在も
行方不明となっている。これまでに170人以上の生存者が救出されており、うち負傷者23人が
入院した。
建物や車両、道路が深い泥に埋まったため、26日の救助活動には数十機のヘリコプターが使われた。
軟らかく滑りやすい泥が危険なため、災害ボランティア希望者には活動自粛が要請された。
メディアは、救難ヘリとの衝突を防ぐためドローンを飛ばさないよう強く呼びかけた。
バーレでは以前にも大事故が発生しており、今回の事故は同州内で過去3年間に2回目。
決壊したダムは42年前に建設された高さ86メートルのもので、現在は閉鎖に向けた準備が
行われていた。バーレはこのダムが最近構造安全検査に合格したとしている。
ブラジル南東部ミナスジェライス州ベロオリゾンテ近郊で発生したダム決壊事故の行方不明者捜索に当たるヘリコプターと救助隊員ら。上空から撮影
(2019年1月25日撮影)