平昌五輪、参加辞退の示唆相次ぐ 欧州3か国、北情勢緊迫で
2017年9月23日 4:50 発信地:パリ/フランス AFP
【9月23日 AFP】北朝鮮の核開発をめぐる安全保障上の懸念が高まっていることを受け、フランスに続いてオーストリアとドイツが
22日、韓国で来年2月に開催される平昌冬季五輪への参加を辞退する可能性を示唆した。
国際オリンピック委員会(IOC)が懸念を抑えようと尽力する中、冬季五輪の強国オーストリアは、安全上の懸念が深まった場合、
平昌大会への参加を中止する用意があると言明。
同国オリンピック委員会のカール・シュトース(Karl Stoss)会長は「状況が悪化し、自国選手団の安全が保障されなくなった場合、
われわれは韓国には行かない」と語った。
フランスのローラ・フレセル(Laura Flessel)スポーツ相は21日、「状況が悪化し、安全が確保できなければ、フランス選手団は
ここにとどまる」と述べていた。
一方、オーストリアと同じく冬季競技の強国であるドイツは、より控えめな立場を表明。独内務省は、AFP傘下の独スポーツ
通信社SIDの取材に対し、安全性に関する問題や同国選手団の大会不参加の可能性については政府、同国オリンピック委員会、
そして治安当局が「適切な時期」に検討すると述べた。
仏、北情勢悪化なら平昌五輪参加せず スポーツ相表明
2017年9月22日 6:42 発信地:パリ/フランス AFP
スポーツ相、ローラ・フレセル氏
【9月22日 AFP】フランスのローラ・フレセル(Laura Flessel)スポーツ相は21日、韓国で2018年に開催される平昌冬季五輪に
ついて、北朝鮮の核兵器開発をめぐる国際的な緊張が高まり、安全が保障されない場合、フランスは参加しないと表明した。
フレセル氏は仏ラジオ局ラジオ・テレビ・ルクセンブルク(RTL)に対し、「状況が悪化し、安全が確保できなければ、フランス選手団は
ここにとどまる」と言明。「選手団を危険にさらすことはしない」と述べた。
要職にある政治家が自国の平昌五輪参加を見送る可能性を公言したのは、これが初めて。
同大会は、南北朝鮮間の軍事境界線からわずか80キロに位置する平昌(Pyeongchang)で、来年2月9日から25日まで開催
される。