EMERALD WEB≪拝啓 福澤諭吉さま≫

政治・経済・生活・商品情報などさまざまな話題で情報を発信してます。

<新型肺炎・武漢肺炎>武田、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発を開始 / 新型コロナのワクチン開発へ 大阪大発の創薬ベンチャー

2020-03-07 22:33:51 | 医療・疾病・疫病・パンデミック・新型コロナウイルス

武田、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発を開始

2020/03/05 11:35    DIAMOND Chain Srore

[東京 4日 ロイター] – 武田薬品工業は4日、新型コロナウイルス感染症治療薬として

血しょう分画製剤の開発を開始したと発表した。

 

回復した患者の血しょうをもとにしており、回復した患者の体内にある抗体が、新たな

感染者の免疫システムを高め、感染を防ぐことができる可能性がある。

 

武田はまた、既存の製品の中から新型コロナウイルス感染症の患者に対して、有効な

治療薬の候補を模索する考え。取り組みは早期段階ではあるものの、優先順位は高いと

している。

 

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬としての血漿分画製剤開発の開始について

2020年3月4日    武田薬品

- COVID-19を有するハイリスク患者さんの治療薬として抗 SARS-CoV-2ポリクローナル

高免疫グロブリン(H-IG)の開発を開始

- 上市済みの製品およびパイプラインの中でCOVID-19治療への再利用を探索

 

当社は、米国時間3月4日、米国議会において、当社が新型コロナウイルスに感染された

ハイリスク患者さんに対する治療薬として抗 SARS-CoV-2ポリクローナル高免疫グロブリン

(H−IG)の開発を開始すること、および、当社の上市済みの製品およびパイプラインの

中で感染者に対する有効な治療薬となり得るものを調査していることについて情報提供

します。SARS-CoV-2は、COVID-19の原因となるウイルスです。

 

高免疫グロブリンは、これまでに重症急性ウイルス性呼吸器感染症の治療薬として有効で

あることが示されている血漿分画製剤であり、COVID-19の治療選択肢となる可能性が

あります。当社は、75年以上にわたる血漿分画製剤の開発経験を有する本分野のリーディン

グカンパニーとして、抗 SARS-CoV-2ポリクローナルH-IGとなり得るTAK-888の研究、

開発、製造に関する専門性を有しています。

 

当社Vaccine Business UnitのPresidentであり、COVID-19対策チームの共同代表者である

Rajeev Venkayyaは、「世界中の人々の健康と福祉に貢献する企業として、当社は新型

コロナウイルスの脅威に対処するため、あらゆる対応を行ってまいります。

当社は、社内において関連するアセットや技術を特定済みであり、COVID-19の患者さんや

患者さんをサポートする方々に対する治療オプションを拡大できることを願っています」

と述べています。

 

当社は現在、TAK-888に関する研究を迅速に進めるために、米国、アジア、欧州における

複数の国の規制当局や医療関連パートナーと協議中です。TAK-888の開発を進めるには、

COVID-19から回復した方、またはワクチンが開発された場合にワクチン接種を受けた

方から得た原料血漿にアクセスできなければなりません。COVID-19から回復した

ドナーは、COVID-19患者の病状の重症度を軽減し得る、また感染を予防し得る抗ウイルス

抗体を産生しています。

 

高免疫グロブリンは、回復した患者さんや将来的にはワクチン接種を受けたドナーから

採取した血漿の病原体特異的な抗体を濃縮することで作用します。抗体を患者さんに

投与すると、その患者さんの免疫系の活性を高め、回復の可能性を高めることが期待

できます。TAK-888に必要な血漿は通常の血漿ドナーから得ることが難しいため、

当社はまず、米国ジョージア州の製造拠点の隔離されたエリアにて製造を開始します。

TAK-888の開発と製造に伴う、当社の既存の血漿分画製剤の製造に対する影響はありません。

 

当社Plasma Derived Therapies Business Unitの Head of Research and Developmentである

Chris Morabitoは、「血漿分画製剤は、希少かつ複雑な疾患を有する何千人もの人々が

世界中で毎日投与を受けている、命を救う重要な薬です。当社は、これまで積み重ねて

きた実績と、規模、専門性、能力を組み合わせ、TAK-888のような血漿分画製剤の可能性を

実現するために当社ができることを実行してまいります」と述べています。

 

また当社は、当社の上市済みの製品および薬物候補ライブラリの中からいくつかを選定し、

それらがCOVID-19の患者さんに対する有効な治療薬の候補となる可能性について探索

しています。これらの取り組みは早期の段階にあるものですが、当社の中で高い優先順位

を与えています。

 

公衆衛生、ワクチン、血漿分画製剤、および研究開発の社内専門家で構成される

ワーキンググループは、COVID-19に対処するため、当社の専門知識と世界中に広がる

パートナーとのネットワークを活用して、引き続き検討を進めてまいります。

COVID-19は重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって引き起こされる

疾患で、肺炎を引き起こす可能性があり、最近の発見以来、世界中で3,000名以上が

亡くなられています。現時点で、COVID-19の予防もしくは治療に用いるワクチンや

薬剤は承認されていません。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新型コロナのワクチン開発へ 大阪大発の創薬ベンチャー

2020年3月6日 6時52分    朝日新聞

 大阪大発の創薬ベンチャー、アンジェス(大阪)は5日、大阪大と共同で新型コロナ

ウイルスのワクチンの開発を始めたと発表した。半年後の臨床試験開始を目指すという。

 

 開発するのは、合成したDNAを接種することで抗体をつくらせる「DNAワクチン」と

いうタイプ。DNAが体内でつくるたんぱく質によって、新型ウイルスの抗体がつくられ、

感染しにくくなったり重症化を抑えたりする効果が期待される。通常のワクチンは、

弱毒化した病原体や増殖しないようにした病原体を使うため、培養に半年ほどかかるが、

DNAワクチンなら数週間で製造できる。

 

 同社はすでにウイルスの遺伝情報に基づき、試薬大手タカラバイオと協力してDNA

ワクチンの製造に着手している。DNAワクチンは理論的には強い免疫反応が起きると

期待されるが、実際に人に使うと免疫が十分につかないこともあった。

今後、動物実験できちんと抗体ができるか試したうえで、人での臨床試験に入るという。

 

 アンジェス創業者の森下竜一・大阪大教授は「DNAワクチンは早く製造できるのが長所。

まずは2カ月でマウスにどれくらい抗体ができるかを見ていきたい」と話している。

 

 DNAワクチンはまだ人で市販化された例はない。森下さんは「これまで1400人以上の

DNAワクチンの臨床試験で安全性の懸念は一度も起きていない」と強調。

効果については「場合によってはDNAワクチンを3回、4回うって抗体を増やすことも

ありうる。また、ウイルスが多少変異してもカバーできる」と話している。

 


人気ブログランキング