統一派団体の代表、出国禁止に 中国から資金を得た疑いで
2018-08-10 14:39 中央通信社
(台北 10日 中央社)台北地方検察署(地検)は9日、中国との統一を支持する「中華統一促進党」の張安楽総裁と
次男の張イ氏を事情聴取し、中国当局から活動資金を得る政治献金法違反などの疑いで出国禁止とした。
(イ=王へんに韋)
台湾東部地震発生後の2月17日、東部・花蓮県の被災地を訪れ、約1000万台湾元(約3600万円)の義援金を
寄付した張安楽氏。取り調べの後で取材陣に、当時の資金源について尋ねられると、「自分の金を使った。いけないのか」
と答えた。また、検察が7日に台北市の党本部を家宅捜索したことについて、独裁体制下ではない現在、野党の
本部捜索は政治的介入だと訴えた。
張氏は「白狼」の異名で知られる元暴力団幹部。1996年に中国に渡った直後、組織犯罪防制条例違反などの容疑で
指名手配された。国民党・馬英九政権時代の2013年に帰台。16年5月の民進党・蔡英文政権発足後は、数度にわたり
支持者を率いて抗議活動を行うなど、政府との対立姿勢を強めている。
台湾、マフィア元幹部宅を捜索 中国から親中政党に不正資金流入か
【8月8日 AFP】台湾の検察当局は、中国と台湾の統一を訴える親中政党「中華統一促進党
(Chinese Unity Promotion Party、CUPP)」の事務所と同党代表で台湾マフィア元幹部、
張安楽(Chang An-lo)氏の自宅を政治資金規正法違反の疑いで捜索した。
中国から不正に政治資金を供与されていた疑いがあるという。
張氏は「白狼」の異名で知られ、かつて台湾最大のマフィア「竹連幇(Bamboo Union、ちくれんほう)」を
率いていたが、米国での服役や中国での亡命生活を経て親中派の政治活動家となった。
中華統一促進党は定期的に中国政府を支持する集会を開くなどしているが、現地メディアによると同党は
中国政府から政治資金を受け取っていた可能性があり、当局が昨年9月から捜査を行っていた。
2018.8.9 20:53 産経新聞抜粋
台湾の一部報道によると、張氏は中国当局から年500万元(約8150万円)の資金を得て、反「台湾独立」運動や
民主進歩党の蔡英文政権への抗議活動に人を動員していた疑いが持たれている。
促進党は所属員に暴力団「竹聯●(=封の下に綿のつくり)(ちくれんほう)」の構成員が含まれることで知られる。
張氏自身も竹聯●(=封の下に綿のつくり)の元構成員で、「白狼」の異名があった。竹聯●(=封の下に綿のつくり)
にも中国当局から年間3000万元が流れていた疑いがあるという。
台湾では中国政府から政治資金を受け取ることは違法だが、張氏は「自分の金は他国の政府から受け取った
ものではなく、自分の会社から用立てしたもの」と述べ、容疑を否定している。
中華統一促進党の党員らは2017年1月、香港の選挙制度の民主化を求めた2014年の大規模デモ
「雨傘運動(Umbrella Movement)」を率いた学生指導者の一人、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏が
台湾を訪れた際、黄氏と台湾独立派の支持者に襲い掛かった疑いが持たれている。
台北地検は7日に促進党の幹部や会計担当者ら4人を聴取したほか、党本部などを家宅捜索し、パソコンや資料を
押収した。
9日、事情聴取のため台北地検に出頭した張氏は、記者団に「売国集団の民進党こそ清貧な者はほぼいない」と
主張した。張氏は台湾メディアの取材に、台湾に持ち込んだ資金は中国で経営する会社のものだと説明した。
促進党は反日団体としても知られる。昨年には同党の元台北市議らが日本統治時代の技師、八田與一の銅像を破壊し、
有罪判決を受けている。
<資料>中国の沖縄侵略:ついにつながった「元台湾マフィア」と「沖縄暴力団」と「琉球特別自治区委員会」