台湾と米国、防疫で異例の共同声明 新薬やワクチン開発で連携
2020/03/18 中央通信社
台湾米国防疫パートナー関係共同声明
(台北中央社)台湾と米国は18日、新型コロナウイルスの防疫で異例となる共同声明を
出した。両者は「中国武漢を発生源とする新型コロナウイルスに対抗」するため連携を
強化するとした上で、迅速検査キットやワクチン、治療薬の開発、研究などを共に
進める方針を示した。
声明は「台湾米国防疫パートナー関係共同声明」と題され、呉ショウ燮外交部長(外相)
と、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)台北事務所のブレント・クリステンセン
所長(大使に相当)の名義で出された。声明では、接触者の追跡技術や専門家の会議、
医療用品・設備における交流などでも協力するとされている。(ショウ=刊の干を金に)
呉部長は同日午前、中央感染症指揮センターの記者会見に出席。米国との共同声明に
ついて明らかにし、米国は台湾のために防護服30万着分の原料をすでに確保してあると
説明。台湾側はマスクの生産量が安定したら、週10万枚を米国に送る見通しだという。
「中国にこびるのが私の仕事じゃない」=台湾の呉外相
2020/03/20 16:39 中央通信社
呉外相
(台北中央社)新型コロナウイルス対策での協力に関する台湾と米国の共同声明を巡って、
中国国営の新華社通信から批判を受けたことについて、呉ショウ燮外交部長(外相)は
20日、「私の仕事は、中国にこびることではない」と一蹴した。(ショウ=刊の干を金に)
立法院(国会)での総括質疑に出席する前に報道陣の取材に対して述べたもの。
「外交部(外務省)の仕事は、台湾と外国の友好関係を深めることだ」とも話した。
共同声明は、呉氏と米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)台北事務所の
クリステンセン所長(大使に相当)の名義で18日に出された。これに反発した新華社通信
は19日、論評を発表。「中国を敵視し、米国にこびを売ることはウイルスより毒がある」
と皮肉った。
参考