台湾のWHO参加、安倍首相が支持表明 「歓迎と感謝の意」=外交部
2020/04/17 22:53 中央通信社
(台北中央社)台湾が目指している、世界保健機関(WHO)総会へのオブザーバー
参加について、安倍晋三首相は17日夕、官邸で行った記者会見で改めて支持を表明した。
これを受け、外交部(外務省)の欧江安報道官が同日夜、歓迎と感謝の意を示した。
欧氏はまた、日本とは医療衛生・防疫面での全方位的なパートナー関係を深化し、
共同で新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の抑制に尽力することを望んでいる
とも述べた。
安倍首相は、今年1月30日の参議院予算委員会でも台湾のWHO参加の必要性を訴えていた。
台湾はは2017年以降、中国の圧力を背景にWHO総会へのオブザーバー参加ができていない。
「コレは秀逸」「パンチが効いてる」 WHOへ強烈メッセージ、台湾市民が米紙に全面広告
2020/4/15 20:13 J-CASTニュース
https://www.j-cast.com/2020/04/15384357.html?p=all
台湾から人種差別的な攻撃を受けたと主張したWHO(世界保健機関)のテドロス
事務局長に抗議するため、台湾の有志らは2020年4月15日(日本時間)、米紙に
「WHO can help?」「Taiwan」などと書かれた全面広告を出した。
広告費はクラウドファンディングで募り、目標を大きく上回る額が集まった。
台湾の蔡英文総統のフェイスブックより
2万6000人が寄付
新型コロナウイルスに関して中国寄りの発言を繰り返し、国際的な非難を集めている
WHO。特に、「一つの中国」を掲げる中国への配慮からか、WHOへの加盟を拒否されて
いる台湾の反発は強い。
両者の溝を一層深くしたのは、テドロス氏による名指しでの批判だった。4月8日の
会見で、自身への侮辱がインターネット上に広まっており、「人種差別を含む中傷は
3か月前に台湾から行われてきた」「台湾の外交部(外務省)も関与した」などと発言
していた。
発言を受け、台湾の蔡英文総統はすぐさま否定。市民も呼応し、テドロス氏への
抗議のため、米ニューヨーク・タイムズ紙への全面広告の費用がクラウドファンディング
で募られた。4月15日までの現地の複数報道によると、400万台湾ドルの目標に対し、
2万6000人から約2000万台湾ドル(7100万円)集まった。国内外への医療支援費などを
除いた額が広告に充てられた。
「誰が台湾を孤立させることができるか?」
広告は上下で対比したデザインになっている。上部にはWHOをイメージしたとみられる
青色で「WHO can help?」と書かれ、下部では「Taiwan」と宣言している。
小さな文字で「孤立した時代に、私たちは連帯を選びます」とのメッセージもある。
2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)での辛い経験や、WHOから台湾が排除されて
いる現実、台湾が諸外国へ新型コロナの感染拡大防止に向けて支援している点に触れ、
「あなたは一人じゃない。 台湾はあなたと一緒です」
「誰が台湾を孤立させることができるか?いや、誰もできない。なぜなら私達は手助けるためにここにいるから」
と米市民に訴えた。
広告はツイッターで拡散し、日本のユーザーからは「コレは秀逸」「"WHO"の
ダブルミーニングはパンチが効いてる」と好意的な反応が目立つ。
広告に掲載されたメッセージは特設サイト(https://taiwancanhelp.us/)で公開
されている。新型コロナ発生後のWHOと各国の対応を時系列に紹介し、台湾がいかに
早く感染対策に取り組んできたのかもアピールする。