ソマリア中部のベレトウェイン(人口約40万人)は何日も降り続いた豪雨と洪水による浸水被害に
見舞われ、住民はトラクターやボートで避難。仮設キャンプに身を寄せる数千人が緊急に食料や水を
必要としているという。
ソマリアで大規模な洪水が発生し、20万人が避難を余儀なくされている
現地では職員が子どもたちの健康診断などを行っているが、物資が不足して対応は限界に近付いて
いるとセーブ・ザ・チルドレンは説明、「緊急に支援を増やさなければ、手に負えない状況に
なりかねない」と危機感を強めている。大勢の子どもの命を奪いかねないコレラやマラリアの流行も
懸念される。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は10月28日の時点で、ベレトウェインの85%以上が浸水被害
に見舞われたと推定していた。
同市を流れる川は大雨によって26日に堤防が決壊し、子ども2人を含む3人が死亡。20人を乗せた
船が転覆して多数が行方不明になっていると思われる。
周辺地域でも河川の氾濫(はんらん)で農地や道路などのインフラが破壊された。
ソマリア政府は緊急対策委員会を設置して、人道支援活動の調整に当たっている。
豪雨による被害はケニアと南スーダンでも発生。ケニア当局によれば、この数週間で洪水のために
少なくとも29人が死亡、推定1万2000人が避難している。