EMERALD WEB≪拝啓 福澤諭吉さま≫

政治・経済・生活・商品情報などさまざまな話題で情報を発信してます。

韓米が通貨スワップ協定 600億ドル規模=本当は為替スワップ

2020-03-20 20:21:20 | 国家経済・株式市場・為替・金融

韓米が通貨スワップ協定 600億ドル規模

 2020.03.19 22:16    聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は19日、米連邦準備理事会(FRB)と

600億ドル(約6兆6000億円)の通貨交換(スワップ)協定を締結することで

合意したと発表した。期限は最短で今年9月19日まで。

通貨スワップではなく、為替スワップです。

 

米FRBが9つの中央銀行と為替スワップを締結

2020/03/20  新宿会計士 政治経済評論

米FRBが急遽、9つの中央銀行・通貨当局との間で、一時的な為替スワップ協定を

締結しました。300~600億ドルと、思い切った締結。

FRBサイト

図表 為替スワップの新規締結相手

 

これにより昨日、通貨の下落が著しかった新興市場諸国通貨などは買い戻されており、

たとえば日中、1ドル=1290ウォンの大台を超えたこともあった韓国ウォンについては、

1250ウォン台に戻している状況です。

これは日英欧瑞加の5つの中銀が締結しているものと同じ「為替スワップ」(つまり民間

金融機関に対するドル資金の供給オペ)であり、いわゆる「通貨スワップ」ではありません

が、それでもドル不足に悩む金融機関にとっては、非常に強力な流動性供給手段でも

あります。

 

今後、これらの9つの中央銀行は、FRBを通じて国内の銀行に対し、米ドルの流動性

供給を行うことができるようになります。ちなみにこの9つの中央銀行は、2008年の

リーマン・ショック時にもスワップを提供した相手でもあるため、復活が容易だった、

ということなのかもしれません。

 

いずれにせよ、6ヵ月という期間限定であり、また、通貨スワップではなく為替スワップ

ではありますが、米FRB自身が巨額の流動性供給に舵を切ったことで、これらの国々

では当面、外貨不安(とくにドル不足)はほぼ解消したと考えて良いでしょう

==============================================

通貨スワップ」と「為替スワップ」

「通貨スワップ」という用語には、「国家間の通貨の交換」、「デリバティブ取引」

という、二つの意味合いがあります。

 

一つは「国家間の通貨交換協定」のことで、最近、ニュース等でも話題になる

「日韓通貨スワップ」などのように、「中央銀行や中央政府同士が通貨を交換する

国際的な取り決め」のことです。しかし、金融の世界で重要なのは、もう一つの

「デリバティブ取引」という方の意味合いです。

 

例えば、日本円を持っている金融機関が、米ドルを持っている金融機関との間で、通貨の

元本を交換する取引が、典型的な「通貨スワップ」であり、英語の「Cross Currency Swap」

を略して「CCS」と呼ぶことがあります。

 

一方、「通貨スワップ」と似たような用語が「為替スワップ」です。これは、ごく短期

(例:1か月、3か月など)の取引として行われることが多く、「通貨の交換」という

意味では通貨スワップとよく似ているものの、一般に利払が発生しないという点で

通貨スワップと異なります。

わが国の場合、通貨スワップ(BSA)については管轄が財務省ですが、為替スワップ

については管轄は日本銀行です。

デリバティブ取引

株式、債券、金利、為替など原資産となる金融商品から派生した金融派生商品

(デリバティブ)を対象とした取引。

主なものに、

先物取引(将来売買する商品の売買条件をあらかじめ決めておく取引)、

オプション取引(将来商品を売買する権利をあらかじめ購入する取引)、

スワップ取引(金利や通貨などをあらかじめ約束した条件で交換する取引)

がある。

原資産の取引より少ない投資金額で大きな取引ができること、投資商品の価格が

値下がりした場合にも収益が得られることが主な特徴で、リスク回避や効率的な

資産運用の手段として活用されている。

 


人気ブログランキング