ハリケーン、週内にも再び襲来か カリブ海で警戒
2017.09.17 Sun posted at 10:06 JST CNN
(CNN) ハリケーン「イルマ」で甚大な被害を受けたカリブ海地域に、再びハリケーン襲来の恐れが出てきた。大西洋上で16日、
熱帯暴風雨「マリア」が発生し、勢力を強めながら西へ向かっている。
米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、マリアの最大風速は約22メートル。カリブ海東端に位置する小アンティル諸島東南東
約950キロの海上にあり、時速約30キロで西へ向かっている。
週末の間に勢力を強め、18日夜にはハリケーンに格上げされる見通し。カリブ海の西インド諸島一帯にハリケーン注意報が
出ている。
イルマで壊滅的な影響を受けた被災地が19日から20日にかけ、再びハリケーンに見舞われる恐れがある。
大西洋東部では16日、熱帯暴風雨「リー」も発生。最大風速約18メートルの勢力でアフリカ北東沖を進んでいる。
ただしリーは今後発達することなく、20日までには熱帯低気圧に変わる見通しだ。
イルマに続いて発生していたハリケーン「ホセ」は米南部ノースカロライナ州沖にあり、週明けには米北東部に強い雨や風を
もたらすと予想されている。
「マリア」ハリケーンに発達
2017.09.18 Mon posted at 13:55 JST CNN
ハリケーン「マリア」がカリブ海へ向かっている
大西洋上で発生した熱帯低気圧の「マリア」が17日、勢力を強めてハリケーンに発達した。大型ハリケーン「イルマ」で壊滅的な
被害が出たばかりのカリブ海の島々が、再び直撃される恐れもある。
米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、17日夕現在、マリアはカリブ海の島国バルバドスの東北東約200キロにあり、
風速約35メートルで「カテゴリー1」のハリケーンに発達した。時速約24キロの速度で引き続き東部へ進む見通し。
今後はさらに勢力を強めて数日中にプエルトリコなどがあるリーワード諸島に接近する見通しで、ハリケーンセンターでは暴風や
高波、豪雨に警戒するよう呼びかけている。
マリアの接近を受けて仏領マルティニクやグアドループ、ドミニカ共和国などはハリケーン警報を発令。アンティグア・バーブーダ
などには熱帯暴風雨警報が出されている。
米領および英領バージン諸島、仏領とオランダ領に分かれるサンマルタン島(オランダ名シントマールテン島)、
仏領サンバルテルミー島、英領アンギラにもハリケーン注意報が出された。
こうした島の多くはイルマの直撃で壊滅的な被害を受け、カリブ海全体で44人が死亡している。
バージン諸島やプエルトリコでは20日夜にかけて猛烈な豪雨による洪水や土砂崩れが発生する恐れもある。
一方、カテゴリー1のハリケーン「ホセ」も17日、勢力を強めながら米東海岸沖を北上し続けており、ハリケーンセンターでは
今後数日は高波や引き潮に警戒するよう呼びかけている。
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なぜ、フロリダに向かう? ハリケーンの襲来数、最多はフロリダ州 全体の4割
2017.09.14 Thu posted at 09:00 JST
(CNN) 今月に入りハリケーン「イルマ」の襲来を受けた米フロリダ州だが、フロリダ州は全米で最もハリケーンが上陸する州だ。
米海洋大気局(NOAA)によれば、記録の残っているハリケーンのうち117個がフロリダ州を襲っている。
この数は全米最多で、2位のテキサス州のおよそ2倍にあたる。3位はルイジアナ州。そのあとに、ノースカロライナ州と
サウスカロライナ州が続く。
ハリケーンは複数の州に上陸することもあるが、NOAAによれば、米国を襲ったハリケーンのうち40%がフロリダ州に襲来している。
なぜ、フロリダ州なのだろう。
大西洋で発生するハリケーンは暖かい海水の上で形成され、通常は、強風とともに西北西へと進む。この進路の先には、
たいてい米国の南東の海岸がある。そして、フロリダの海岸線は約2100キロと長く、いわば大きな的だ。
ハリケーンは通常、北東の冷たい海上で勢力を弱める。このため、マサチューセッツ州やメーン州に襲来するハリケーンは
比較的少なくなる。
また、太平洋で発生したハリケーンは北西へと進むことが多く、米本土からは離れていく。これらのハリケーンは北上してすぐに
熱帯性低気圧へと勢力を弱める。このため、西海岸にハリケーンが上陸することはない。