小笠原諸島の無人島、西之島で5日夕方以降、地面の温度の上昇が観測され、気象庁は噴火が
発生した可能性があるとして改めて火口周辺警報を発表し、警戒が必要な範囲を「火口からおおむね
1.5キロ」に拡大しました。付近を航行する船舶などは警戒が必要です。
気象庁によりますと、小笠原諸島の父島の西、およそ130キロにある無人島、西之島で5日
午後3時ごろから地面の温度が上がっているのが気象衛星による観測で確認されました。
このため気象庁は、西之島で噴火が発生した可能性があるとして午後8時10分、「入山規制」を
示す火口周辺警報を発表し、これまで「火口からおおむね500メートル」としていた警戒が必要な
範囲を、「おおむね1.5キロ」に拡大しました。
噴火に伴う大きな噴石や溶岩流に警戒するよう呼びかけています。
付近を航行する船舶などは警戒が必要です。
西之島では6年前に活発な噴火活動が始まって溶岩が流れ出し、島の面積はもとのおよそ10倍に
広がっていますが、人は住んでいません。