「一国二制度」改めて拒否=中国に民主化呼び掛け-台湾総統
2019年01月05日16時30分
海外メディア向けに記者会見する台湾の蔡英文総統=5日、台北市内の総統府
【台北時事】台湾の蔡英文総統は5日、海外メディアと会見し、中国の習近平国家主席が2日の演説で、
「一国二制度」により中台統一を目指す方針を打ち出したことについて、「われわれは一国二制度を
断じて受け入れない」と改めて拒否する考えを表明した。蔡氏はその理由として、中国の一党独裁体制や
人権状況の悪化を挙げ、「その最たるものは、台湾に対する武力行使の可能性を放棄していないことだ」と
中国側を批判した。
昨年11月の統一地方選で、与党・民進党が大敗し、次期総統選で蔡氏の再選に黄信号がともっているが、
台湾では習氏の演説に強く反論した蔡氏への支持が広がっている。蔡氏は「中国は台湾の民意に対する
誤認を改めるべきだ」と強調、中国に民主化や人権状況の改善を求めた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019010500374&g=int