「ジャングルで最もかっこいいサル」…黒人差別の広告に抗議、南アでH&M店が襲撃される
2018.1.14 08:21 産経新聞
H&Mがネット通販から削除した、「ジャングルで最もかっこいいサル」と記されたパーカを着た黒人少年の写真
スウェーデンの衣料品大手H&Mが黒人への差別的な広告を使用した問題で、南アフリカ国内にある同社の複数の店舗が13日に
襲撃され、商品が盗まれるなどの被害が出た。黒人の権利擁護を訴える野党が、支持者に呼び掛けていた抗議行動が過激化した。
南アのメディアが報じた。
地元警察によると、最大都市ヨハネスブルクの店舗では、商品が略奪され警官隊がゴム弾で制圧。商品が床にまき散らされた店も
あった。H&Mによると、客や店員にけがはなかった。
「ジャングルで最もかっこいいサル」と記したパーカを黒人少年のモデルに着せた写真を、H&Mが広告に使っていたことが今月に
判明。「人種差別だ」と批判が相次いでいた。
支持者に抗議行動を呼び掛けた野党、経済的解放の闘士(EFF)のマレマ党首は「黒人への侮辱は許さない。
(H&Mは)教訓を学んだだろう」と述べ、襲撃の謝罪を拒否した。
店舗襲撃の様子