ロヒンギャ迫害は「民族浄化」=各国首脳、ミャンマーに警告
2017/09/20-09:44 時事通信
19日、ニューヨークの国連総会で演説するナイジェリアのブハリ大統領(AFP=時事)
【ニューヨーク時事】ミャンマー治安部隊の掃討作戦に伴い、40万人以上のイスラム系少数民族ロヒンギャが国外に逃れている
問題で、国連総会一般討論演説では19日、ロヒンギャ迫害を「民族浄化」と断言する批判が相次いだ。ミャンマー政府に対する
国際的な圧力が強まっている。
フランスのマクロン大統領は、ロヒンギャの人々について「民族浄化に直面している」と強調。「軍事作戦が停止され、
人道支援活動が保障され、法の支配が回復されなければならない」と早急な状況改善をミャンマー政府に求めた。
ナイジェリアのブハリ大統領も、ボスニア・ヘルツェゴビナやルワンダでの虐殺を「強く想起させる」と厳しい言葉でミャンマーを
非難した。
トルコのエルドアン大統領も「(ミャンマー西部)ラカイン州のイスラム教徒社会がさらされている事態はほとんど民族浄化と言える」と
訴えた。「この悲劇が終わらなければ、人類の歴史に再び汚点を残す恥に直面することになる」とミャンマーに警告した。
19日、ニューヨークの国連総会で演説するトルコのエルドアン大統領(AFP=時事)