中国、WHOへ32億円の拠出増を発表。 米の拠出停止方針受け
2020年4月23日 19:16 発信地:北京/中国 AFP
中国・北京の人民大会堂で握手する、習近平国家主席(右)と世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長(2020年1月28日撮影、資料写真)
【4月23日 AFP】中国は23日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)
対策として、世界保健機関(WHO)への資金拠出を3000万ドル(約32億円)上乗せすると
発表した。
中国外務省の耿爽(Geng Shuang)副報道局長は定例会見で「わが国は、新型コロナ
ウイルスに対する世界の闘いを支援し、発展途上国の医療システムを強化するために、
先の2000万ドル(約22億円)の寄付に加え、追加で現金3000万ドルをWHOへ寄付する
ことを決めた」と発表した。
耿氏は中国のWHOへの貢献について「WHOに対する、中国政府と国民の支持と信頼を
反映」するものだと述べている。
先週には、WHOにとって最大の資金拠出国である米国のドナルド・トランプ
(Donald Trump)大統領が、WHOの新型ウイルス対応が「不適切」だったと非難し、
資金拠出を一時的に停止する考えを示している。
同時にトランプ大統領は、新型ウイルスの大流行に先立ち、WHOが中国国内における
感染拡大の深刻さを隠蔽(いんぺい)していたと糾弾。
さらに、米国の納税者らは年間4億〜5億ドル(約430億〜540億円)をWHOに拠出して
いるのに対し、「中国の貢献は4000万ドル(約43億円)程度かさらに少ない」と指摘して
いた。
WHOへの拠出額上位12か国(2020年4月16日作成)