WHOと各国、ワクチン開発流通で国際協力
米国、WHOのワクチンプログラムに不参加
2020年4月27日 NTD 新唐人
世界保健機関(WHO)は24日、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発を加速し、
公平に行き渡るようにするため、国際協力体制をつくると発表した。フランスやドイツ、
感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)など各国政府、団体が参加する。一方、
WHOへの資金拠出の停止を決めた米国は不参加を決めた。
各国の企業、研究機関はワクチンや治療薬の開発に乗り出している。WHOのテドロス
事務局長は「世界はこれらを迅速に必要としており、すべての人が利用できるように
しなければならない」と訴えた。具体的な計画は示さなかったが、データの共有などを
進めるとみられる。
同日開催したインターネットでの会見には、各国の首脳らが参加した。欧州連合(EU)の
フォンデアライエン欧州委員長は5月上旬に「予防や診断、治療の取り組みを強化する
ために、75億ユーロ(約8700億円)の調達を目指す」と話した。スペインのサンチェス
首相は「連帯と多国間主義が(ウイルスに打ち勝つ)唯一の方法である」と団結を呼び
かけた。
テキスト
トランプ大統領は、WHOが過度に中共中心であると批判し、WHOへの財政支援を打ち切ると発表しました。さらに、WHOが推進しているワクチンプログラムには参加しないと表明しました。
トランプ大統領(2020.4.10)
「WHOへの我々の拠出金は中共より10倍以上多い。しかし彼らは非常に中国中心主義である。私が今週ずっと言っているように、中国(共)中心である。論争の中でいつも良いところを取る。私はこういうのが好きではない。不適切だと思う。米国人にとって公平ではない」
WHOは中共ウイルスのワクチンや治療薬の開発を加速化させるために、国際協力体制を作ると発表し、24日、各国首脳とインターネットでの会見を行いました。WHOが中共に偏っているため、米国は今回の計画への参加を見送りました。会議の中で、フランスのマクロン大統領などの首脳が、5月4日に伝染病に関する世界サミットを開催することを決めました。また、6月4日には英国が主催することになります。
WHOは23日、ギリアド・サイエンシズ社が中国で実施していたレムデシビルの無作為抽出による初期臨床試験の草稿を誤って公開しました。これに対し、ギリアド社は、公開された草稿には「試験に対する不適切な解釈が含まれている」と述べ、参加者が少なく早期に中止されたため、統計的に有意な結果は出ていないと説明しています。
現在、WHOが各国に中共肺炎のワクチンや治療薬の開発促進に協力するよう呼びかけていますが、米国駐ジュネーブ国連代表団は、WHOの最近の感染症への対処の態度から米国はこのプログラムに参加しないが、プログラムの詳細については期待していると示しました。また、会議やワクチンプログラムには参加しないが、中共肺炎との世界的な戦いをリードする米国の役割には影響しないと述べています。
米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)でレムデシビル実験プログラムの首席研究者を務めるアンドレ・カリル博士は、暫定試験結果が早ければ5月中旬までに発表される可能性があると指摘しています。
この試験は信頼性を確保するために二重盲検法を採用しています。被験者については、当初目標の400~500人を大幅に上回る申し込みがあったため、実際には800人以上が試験に参加する可能性があります。 カリル氏は、統計上だけでなく、意味のある臨床治療の改善が見られるかどうかが焦点であると強調しています。