元徴用工ら韓国政府に賠償請求、無償提供金をめぐり
2017.8.14 13:48 産経新聞
記者会見する「アジア太平洋戦争犠牲者韓国遺族会」の元徴用工の男性(中央)ら=14日、ソウル
太平洋戦争中の元徴用工や遺族でつくる韓国の団体「アジア太平洋戦争犠牲者韓国遺族会」は14日、1965年の日韓請求権協定に
よって日本から韓国政府に支払われた3億ドル(約330億円)の無償提供資金が、徴用されるなどした韓国人個人に配られなかったのは
不当だとして、韓国政府に損害賠償の支払いを求める集団訴訟を起こしたと明らかにした。
13日に元徴用工や遺族の計6人が1人当たり1億ウォン(約960万円)の支払いを求める訴状をソウル中央地裁に提出した。
同団体は2015年、約千人の原告団で徴用工などを働かせた日本企業約70社を相手に賠償を求める訴訟を起こしたが、
日本企業への訴状伝達が完了せず、弁論は開かれていない。このため日本企業相手の訴訟では被害補償の展望が開けないとして、
韓国政府に支払いを求める。