国立がんセンター看護師2人が感染 患者61人も検査へ
2020年3月28日 15時24分 朝日新聞
国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)は28日、同病院の同じ病棟に
勤務する女性看護師2人が新型コロナウイルスに感染していたことが27日にわかった、と
発表した。
同病院によると、20代の女性看護師は18日から、30代の女性看護師は21日から、
においや味が感じられなくなり、それぞれ耳鼻咽喉(いんこう)科を受診。発熱や
呼吸器症状はなく、26日まで勤務を続け、2人が申し出た。27日にウイルス検査を実施し、
同日に陽性と確認された。
同病院ではこの2人と、同じ病棟の看護師計26人を自宅待機とする。また、26人の
看護師と、病棟に入院する患者61人を対象にウイルス検査を行う。現時点で、発熱などが
みられる人はいないという。この病棟は、乳がんと血液がんの患者が主に入院していると
いう。
2人は外来診療をしている場所に立ち入っておらず、外来とほかの病棟での診療は当面、
通常どおり続ける予定という。
同病院によると、2人の看護師に海外渡航歴などはない。2人は、嗅覚(きゅうかく)
障害がみられたプロ野球・阪神タイガースの選手が新型コロナウイルスに感染した
疑いがあるとのニュースを知り、検査を申し出たという。