「太陽の末裔」という新たな傑作ドラマを擁した韓国ドラマ
最近人気の韓国ドラマと言えば、ずばり「太陽の末裔」だろう。
女性軍医官と特殊部隊の兵士という「超エリート」が繰り広げるラブストーリーにメロメロに なった「乙女」たちが少なくないようで、
そのデータ通信量やトピック数はいずれも「星から来たあなた」に匹敵している。
主役を演じるソン・ジュンギは一躍 「国民的旦那様」となり、中国と韓国で人気が急上昇している。
またヒロインを演じるソン・ヘギョも「永遠のベビーフェイス」と人気が再沸騰している。
どうして韓国ドラマはこのように中国で人気が高いのだろうか?
関係者は、まず脚本がしっかりしている点、そして文化的なつながりが多い点を指摘している。
合一グループの高級副総裁である朱向陽氏は「どの国もそれぞれ得意とするジャンルがあると思う。
例えばハリウッドと協力した際に感じたことだが、彼らは超 能力や推理のジャンルを得意とし、
日本や韓国はと言えば、ラブストーリーや若者向けのテーマに強い。
このジャンルではかなり多くの点で共通項を見出すこと ができる」と指摘するが、
共通項があったとしてもそれだけでアジアの作品が全世界でも受け入れられる人気ドラマとなるとは限らないのだ。
例えば「太陽の末裔」を例にすると、同ドラマは中国の動画配信サイトの愛奇芸で同時放送するため、放送しながら撮影を続ける方式を変更している。
韓国の CJ E&Mテレビドラマ部門の総裁である崔真僖氏は「韓国では各テレビ局が独占してドラマを放送する。
そのため、以前は我々も放送しながら撮影を続け る方式を採用していた。
つまり放送開始前にまず4~5話分ほど撮影しておき、あとは放送しながら撮影を続けていく。
このような方式には長所もあれば短所も ある。
長所としては放送しながらなので、視聴者の反応をみることができ、脚本や撮影でそれら視聴者の意見を反映させることができる。
短所はスケジュールが タイトすぎるため、撮影のクオリティに影響を与える可能性がある点だ」と語った。
90年代の輝かしさをなかなか取り戻せない日本ドラマ
韓国ドラマの人気と比べ、現在日本ドラマは、少数派の人々がその格調の高さやセンスを磨くために見るドラマで、
ゆったりとして、のどかな人々でないととて も見る気にはなれない。
これもまた中国で日本ドラマが理解されにくいという証でもある。
確かにここ数年、「半沢直樹」や「昼顔~平日午後3時の恋人た ち~」、「ダメな私に恋してください」、「深夜食堂」などの日本ドラマが人気だが、
それはホワイトカラーやエリートたちの間でのことで、その人気は一般的 とは言い難い。
1990年代の「東京ラブストーリー」や「ロングバケーション」といったような
あらゆる世代の国民が日本ドラマを見るという盛り上がりを取 り戻すことは難しいだろう。
日本のフジテレビの常務取締役である大多亮氏も同様の悩みを訴えている。
「この問題は大変悩ましい。『東京ラブストーリー』の ようなテレビドラマは1人の男性と2人の女性による単純な三角関係を描いたドラマに過ぎない。
ただ若者向けのトレンディドラマとして製作された同ドラマが 最終的にはあらゆる世代の人気を集めることになった点は注目すべきだ。
このことからラブストーリーは不変のテーマであることがわかる」と指摘し、現在のド ラマは年齢層によって分かれており、
普遍的なテレビドラマの製作を望んでも、最終的には若者または中年層をメインとした結果に終わってしまい、
全世代で話 題となるようなドラマにならないと語った。
また「東京ラブストーリー」や「最高の離婚」の脚本を手がけた脚本家の坂元裕二氏も
「今の日本のテレビドラマは『東京ラブストーリー』の時代と比べ、確かにアジアで遅れをとっており、韓国ドラマには及ばない」と言い切った。
共同製作やリメイクドラマで市場を救おうとする中国ドラマ
国際的なテーマとはなんだろうか?この命題は見た感じ大きそうに見えて、実際はそんなことはない。
「人間本来が表す感情の最も底辺にあるもの、それが情緒 だ」と崔真僖氏は「太陽の末裔」で自分の考えをまとめている。
「見かけの良さ」では韓国ドラマに及ばず、「中身の良さ」でも日本に及ばない中国ドラマの行 き先はどこにあるのだろうか。
リメイクドラマは試みの一つであるかもしれないが、現在のところリメイクドラマの名作はまだ現れていない。
同フォーラム開催に先立ち、上海メディアグループは「純愛三部曲」計画を発表し、
「デート~恋とはどんなものかしら~」と「プロポーズ大作戦」、「最高の 離婚」という日本ドラマ3本のリメイクドラマを製作する予定だ。
大多氏自身はリメイクドラマの製作に異議があるということだが、今回の提携を通じてより多 くの試みが可能だとした。
「私の経験からすると今まで製作された共同製作のドラマはどれも出来はあまり良くなかった。
例えば中国と日本のテレビ局が共同製 作を行う場合、どちらが指揮を執るのか?
主導権がどちらの国にあるのかが非常に曖昧なため、成功しているとは言い難い。
『デート~恋とはどんなものかし ら~』に関して言えば、日本の場合、通常、商業的な角度からテレビドラマを撮影するため、
テレビ局の収益も少なくない。
しかし同ドラマには海外に進出する という戦略は全く建てられていない。
今回の国際的な協力では、中国側が主導権を握り、日本側は各方面から援助を提供するという提携方式が望ましい。
そうす ることで中国側がリメイクしたこのドラマが日本に再上陸を果たした際に日本の視聴者にも受け入れられると思う」と指摘した。
また崔真僖氏も「韓国でも現在 までにリメイクドラマが成功した例が無い。
文化的な共通点があることは有利に働くが、具体的なお国事情や言葉への細かな処理などがテレビドラマの出来を左 右することは想像に難くない」と
している。
日本のドラマは確かに傑作が少なくなりました。見逃してはいけないと録画してまで 見るドラマも殆どありません。
バラエティ番組に占領されている。
俳優は素晴らしい人が沢山いるのにドラマは面白くない。福山雅治の『ラヴソング』も散々だったらしいですね。(1回もみたことない)
脚本とキャストがぴったり合う企画をする能力が落ちたのですね。
時代劇はお金が掛かるのでNHK以外、殆どやらなくなっています。水戸黄門のような娯楽時代劇も消えましたね。
中国のドラマは時代劇はやってますが現代物はテレビでやっていないと思います。台湾の現代物は放映されてます。
中国は世界史に有名な人物が多いので時代劇は面白い方です。映画の方の話ですが、コン・リーが全盛の時ビデオを借りて殆どみました。
現代物で良い作品が多かったです。
さて、韓国のドラマ、現代物は違う趣向のものもありますが、復讐に恋愛を絡めたもの、何かの原因で親から離れて育ち、実は良いとこの子
供だったとかが多い感じがします。なんか韓国人の願望そのままのようなストーリーです。
キャスト設定は不幸で善良な人といじわるな人が定番でしょうか。
それにヒステリックに怒鳴りまくる発狂状態のシーンも定番で、見てて嫌悪感を感じ、飽きますね。
誇張はあるかもしれませんが、(いや、ないかな)でも、これは韓国人の本質を見ることができるのではないでしょうか。
時代劇はハチャメチャストーリーで(時代考証出鱈目)これが面白い。中国、日本と違って圧倒的に資料が少ない。
ファンタジーに更にファンタジー盛り盛りで、1が本当で99がウソではないかと思いますが、
真の歴史の拘束がないので、脚本も良くできてる。
10年以上前に初放映の「チャングムの誓い」という時代物で(李朝中期頃の話)帝王切開をしちゃうんです。
これを見てどこまでファンタジーなんだろう?と、思いいろんな時代劇を見ては荒さがしをし、変、変と笑っていました。
東洋史の宮脇淳子先生は出鱈目時代劇を考証した本を出しています。
一時、韓流ものが減りましたが、また放映が多くなりました。某広告代理店の仕業かな?
NHKも韓流ものは打ち切りと言いながら1クールか2クールの間を置いただけでまた韓流やってま~す。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。