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日本男子が銅メダル、世界陸上400リレー ボルト棄権

2017-08-13 14:31:16 | スポーツ

日本男子が銅メダル、世界陸上400リレー ボルト棄権

2017/8/13 6:10     日経新聞

 【ロンドン=共同】陸上の世界選手権第9日は12日、ロンドンで行われ、男子400メートルリレー決勝で多田修平(関学大)飯塚翔太(ミズノ)桐生祥秀(東洋大)藤光謙司(ゼンリン)の日本は38秒04で3位に入り、大会史上初の銅メダルに輝いた。昨年のリオデジャネイロ五輪銀メダルに続く表彰台で、今大会の日本勢で男女を通じて初のメダル獲得となった。

 ジャマイカは現役最後のレースで第4走者を務めたウサイン・ボルトが脚を痛めてゴールできず、5連覇はならなかった。英国が37秒47で初優勝し、米国が37秒52で2位だった。

 世界陸上400メートルリレー決勝で銅メダルを獲得した日本代表の4人=ロイター

3走の桐生(左から2人目)からバトンを受けスタートする藤光。中央は優勝した英国=ロンドン(共同)

脚を痛めたジャマイカのアンカー、ボルト(中央)=ロンドン(共同)


【世界陸上】2017世界陸上 男子4×100リレー決勝 ボルトがまさかの・・・

 

ボルト、ラストランは悲しい幕切れ 負傷でリレー途中棄権

2017年08月13日 09:38   AFP

【8月13日 AFP】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)は12日、

男子4×100メートルリレー決勝が行われ、ジャマイカのアンカーを務めたウサイン・ボルト(Usain Bolt)が走り切ることができず、

輝かしいキャリアの最後は途中棄権という衝撃的な幕切れとなった。

 

 3位でバトンを受け取ったボルトは、最後の直線を半分ほど走ったところで左の太ももを押さえながら体を引きつらせ、

最後は転がり込むようにして前に倒れた。この光景に、ロンドン・スタジアム(London Stadium)に詰めかけた満員の6万人の

観客は息を呑んだ。

 

 レースは英国が37秒47で優勝。ジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin)擁する米国が0秒05差の2位に入り、日本が38秒04で

銅メダルを獲得する健闘を見せた。

 

 ジャマイカのチームドクターはボルトの状態について、「左ハムストリングのけいれん」だと話している。

 

 2走のジュリアン・フォルテ(Julian Forte)は、「本人から詳しいことは聞けなかったけど、見た限りでは、引きつったか、

けいれんを起こしたみたいだった。ずっと謝っていたけど、僕らはその必要はないと答えた。けがもこのスポーツの一部だ」と話した。

 

 110メートルハードルの新王者で、1走を務めたオマー・マクリオド(Omar McLeod)は、「誰もがボルトをうらやみ、

彼のレースに熱くさせられた。(ボルトのけがは)事故のようなもの。ウサイン・ボルトの名前は永遠に生き続ける」と話した。

 

 5日の100メートルではガトリン、そしてこの日米国のアンカーを務めたクリスチャン・コールマン(Christian Coleman)に敗れて

大会3連覇を逃したボルトだが、リレーのメンバーにマクリオド、フォルテ、そして2011年大会王者のヨハン・ブレイク(Yohan Blake)

というそうそうたる顔ぶれが並んだことで、ボルトの公式戦最後のレースへの期待は高まっていた。

 

 そして迎えた決勝では、3走まで英国、米国、そして大会5連覇を目指すジャマイカが競り合い、並ぶようにしてアンカーに

バトンタッチしたが、その後に待っていたのはボルトが叫び声をあげながら痛みに跳びはね、日本が3位に食い込むという劇的な

結末だった。

 

 この結果、100メートルと200メートルの世界記録保持者であるボルトは、米国のアリソン・フェリックス(Allyson Felix)より

1個少ない、金メダル8個を含む14個の世界選手権のメダルでキャリアを終えることになった。

 

 英国の優勝を喜ぶ大歓声が響く中、医師に状態の確認を受けたボルトは、車いすに乗ってトラックを後にするのを拒否し、

最後は立ち上がって足を引きずりながらチームメートとともにフィニッシュラインを越えると、治療のためスタジアム内部へ

消えていった。

 

 相次ぐドーピングの発覚や統括団体の中枢にまで及ぶ汚職スキャンダルなど、陸上界がかつてない危機に瀕する中でトラックに

光をもたらした選手の最後としては、悲しい終わりだった。


第16回世界陸上ロンドン大会、男子4×100メートルリレー決勝。レースに臨むジャマイカのウサイン・ボルト(左、2017年8月12日撮影)

第16回世界陸上ロンドン大会、男子4×100メートルリレー決勝。負傷して体を引きつらせるジャマイカのウサイン・ボルト(中央、2017年8月12日撮影)

第16回世界陸上ロンドン大会、男子4×100メートルリレー決勝。負傷してトラックに倒れたジャマイカのウサイン・ボルト(2017年8月12日撮影)



第16回世界陸上ロンドン大会、男子4×100メートルリレー決勝。チームメートや医療関係者に囲まれるジャマイカのウサイン・ボルト(中央、2017年8月12日撮影)

第16回世界陸上ロンドン大会、男子4×100メートルリレー決勝。チームメートに囲まれるジャマイカのウサイン・ボルト(右から2人目、2017年8月12日撮影)

第16回世界陸上ロンドン大会、男子4×100メートルリレー決勝。レース後、頭を下げて歓声に応えるジャマイカのウサイン・ボルト(中央、2017年8月12日撮影)