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「米国で最も売れたSUV( Sport Utility Vehicle スポーツ用多目的車)ランキング」 日本勢がトップ3独占

2018-05-28 02:30:31 | 商品情報

「米国で最も売れたSUV( Sport Utility Vehicle スポーツ用多目的車)ランキング」 日本勢がトップ3独占

2018/05/27  ZUU online   ケリー・ブルー・ブック調査

2017年に米国で最も売れたSUVのトップ3を、トヨタRAV4、日産ローグ、ホンダCR-Vの日本車が独占した。

ランキングを作成した自動車価格情報サービス、ケリー・ブルー・ブックによると、2017年の全米販売台数1720万台のうち、

ほぼ40%がSUVだった。2016年から1.8%減とはいえ、SUV人気はまだまだ続くと予想されており、ゼネラルモーターズ(GM)の

ビュイック「エンスパイア」、テスラの「モデルY」、ジャガー の「I-PACE」など、環境を配慮したEVクロスオーバーSUVも続々と

市場に投入される予定だ。

 

米国で売れたSUVトップ12と2017年の総販売台数

12位 ジープ・チェロキー 17.0 万台(2016年比14.9%減)

11位 スバル・フォレスター 17.8万台(0.6%減)


10位 スバル・アウトバック 18.9万台(3.3%増)


9位 ジープ・ラングラー 19.1万台(0.7%減)


8位 トヨタ・ハイランダー 21.65万台(12.7%増)


7位 ジープ・グランドチェロキー 24.1万台(13.4%増)


6位 フォード・エクスプローラー 27.1万台(9.1%増)


5位 シボレー・エクイノックス 29.0万台(19.9%増)


4位 フォード・エスケープ 30.8万台(0.4%増)


3位 ホンダ・CR-V 37.8万台(5.8%増)


2位 日産・ローグ 40.3万台(22.3%増)


1位 トヨタ・RAV4  40.7万台(15.7%増)

 

最も売上が伸びた日産ローグ、トヨタRAV4との差はわずか4000台

米国で最も売れているSUV、トヨタRAV4。クロスカントリーSUV車の先駆け的存在だけあって、SUVスムースな走行、安定性、

スタイリッシュなデザイン、環境への配慮などが高評価を受けている。

CR-Vより車体が3インチ長いだけでかなり広く感じるというが、日産ローグやスバル・フォレスターのような機敏さに欠けるとの

指摘もある(ビジネス・インサイダー2018年1月4日付記事)。


初代の発売は1994年。4代目は日本では未発売だったが、2019年春に発売予定の5代目は再び日本にも投入される 。


RAV4を着実に追い上げているのは日産ローグだ。前年から売上22.3%増で、あと4000台まで差を縮めてた。トップ12中、

最も需要が伸びている。ほかにもシボレー・エクイノックスが19.9%増、ジープ・グランドチェロキーが13.4%増、

トヨタ・ハイランダーが12.7%増と好調だ。対象的にジープ・チェロキーは14.9%減と大きく失速した。

 

「未来の車はSUV」は環境への負担が難点?

SUVの需要は米国だけではなく、中国やオーストラリアなどでも高まっている。小型セダンからSUVへ乗り換える消費者が

増えているという。大雪や山道といった悪条件でも難なく走行し、室内やラゲッジスペースが大きいので6〜8人乗りに対応したり、

沢山の荷物を積み込める。ひと昔前はデメリットとされていた走行性や乗り心地、燃費の悪さもある程度改善され、実用性の高さを

兼ね備えた普通の乗用車に近い存在になりつつある。


電気自動車や自動運転車の市場参入・開発が加速する中、「未来の車はSUV」 との声すら挙がっている。

しかし環境への配慮という点ではどうなのか—という疑問も根深い。現代人の生活スタイルに合っているが、環境には害になるとの

懸念である。


米国環境保護庁によると、世界の温室効果ガスの排出量の14%は交通によるもので、車やトラックが大きな割合を占めている。

世界の新車の平均的な燃費は2005〜08年にかけて毎年 1.8%向上したものの、15年には1.1%まで落ち込むなど、

環境問題の緩和に貢献する水準にはほど遠いことがグローバル燃費イニシアティブ の調べから明らかになっている

(ニューヨークタイムズ紙2018年3月3日付記事) 。


ニューヨーク・タイムズ紙が2018年3月3日に報じたところでは、小型車に比べると一般的なSUVの燃費は30%悪い。

そこで注目を集めているのが、EV系のSUV開発である。

 

大手メーカーがEV SUV開発中 2019年〜登場予定のモデルは?

現時点でそれを実現しているのは、2015年の発売から4万台を売り上げている。テスラの「Model X」のみ。ライバルが市場に

参戦する余地は十分にある。


EVへ生産基盤を移行中のゼネラルモーターズは2018年3月、2.6億ドル(約285億円*2018年5月10日レート、1ドル=109.45円で

換算)をカンサスの工場に投じ、キャデラックXT4コンパクト・クロスオーバーを生産する計画を明らかにしている。

価格は3.6万ドル(約394万円)前後〜になると予想されている。4月には新型EV SUVのビュイック「エンスパイア」の詳細も

発表している。


日産自動車は3月、コンセプトカー「IMx」のEVクロスオーバーSUVを2020年までに発売する意向を発表(クリーン・テクニカ

2018年3月20日付記事 )。テスラの「Model Y」も2020年前半に登場予定であることが、イーロン・マスクCEOの発言 から

確認されている。


フォルクス・ワーゲン は2020年までに20種類のSUV販売を目指しているが、その中には「ID Crozz」をベースにしたEV SUVも

含まれる。そのほかジャガー の新型「I-PACE」、アウディの「 e-tronクアトロ」、メルセデスベンツの「EQ」など

2019年以降はSUVならぬEVSUV戦が繰り広げられるだろう。