ロヒンギャ問題、国連安保理が13日に緊急会合
2017年9月12日 9:38 発信地:国連本部/米国 AFP
ミャンマーからバングラデシュ・テクナフのキャンプに逃れたきたロヒンギャ難民(2017年9月5日撮影)
【9月12日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は、ミャンマーでイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)が
暴力を受けている問題について協議するため、13日に緊急会合を開く。安保理の議長国が発表した。
ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州でロヒンギャに対する暴力が続き、国際社会の懸念が高まるなか、英国とスウェーデンが
緊急会合の開催を要請していた。
英国のマシュー・ライクロフト(Matthew Rycroft)国連大使は「ラカイン州を脱出しようとしている多数のロヒンギャたちにとり、
状況が悪化の一途をたどっている。(緊急会合は)理事国がそれを深く懸念していることの表れだ」と記者団に述べた。
ゼイド・ラアド・アル・フセイン(Zeid Ra'ad Al Hussein)国連人権高等弁務官は11日、ロヒンギャに対する「組織的な攻撃」を
行っているとしてミャンマー政府を非難し、「民族浄化」が進んでいるように思われると警鐘を鳴らした。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、8月25日以降、ラカイン州から隣国バングラデシュに逃れたロヒンギャは少なくとも
31万3000人に上っている。これは同地域のロヒンギャ人口110万人の3分の1近くに相当する。
ロヒンギャの村を燃やしているのは誰か BBC記者の前で村が・・・
8月25日にラカイン州でムスリム武装勢力が多数の警察施設を襲撃したのを機に、治安部隊や警察からの暴力を逃れて
約29万4000人のロヒンギャが隣国バングラデシュへ避難した。
ロヒンギャや人権団体などは、治安部隊や地元勢力が自分たちの村を燃やし、住民を襲撃していると主張するが、
政府と治安部隊は、村を燃やしているのはムスリム武装勢力だと反論している。
BBCのジョナサン・ヘッド特派員が政府主催の視察ツアーに参加したところ、目の前で燃えている村に出くわした。
火をつけたと思われる張本人の集団にも遭遇した。その集団は、ロヒンギャではなかった。
ロヒンギャの村を燃やしているのは誰か BBC記者の前で村が