新宇宙ステーション構想 参加に向け年内に具体方針決定へ
2019.06.04 : NHK
政府は、4日朝開いた会合で、宇宙基本計画の工程表の改訂に向けた中間報告を取りまとめ、
アメリカが進めている、月を周回する新しい宇宙ステーション建設構想に日本が参加するために
年内に具体的な方針を決定するとしています。
政府の宇宙開発戦略本部の会合が4日朝、総理大臣官邸で開かれ、年末に行う宇宙基本計画の工程表の
改訂に向けて、中間報告が取りまとめられました。
それによりますと、アメリカが進めている、月を周回する新しい宇宙ステーション「ゲートウェイ」
建設構想に日本が参加するために、技術検討・実証実験を主体的に進め、年内に具体的な方針を
決定するとしています。
また、宇宙での安全保障を強化するため、地上から宇宙空間の監視などを担う、自衛隊の新たな
部隊の早期創設に向け、友好国などとも連携を進めると明記しています。
安倍総理大臣は、会合の最後に、「宇宙探査分野では人類の活動領域が拡大し、フロンティアとしての
月の役割が一層重要性を増している。米国の『ゲートウェイ』に、わが国が戦略的に参加できるよう
具体的な調整を進めてもらいたい」と述べました。
米航空宇宙局(NASA)のブライデンスタイン長官は5月23日、「ゲットウェイ」は小型の
宇宙ステーションとなり、月の周回軌道上に15年間位置すると発表した。
ブライデンスタイン氏は「ゲットウェイ」について、ロボットの使用、着陸船、宇宙飛行士を含む
月周辺での米国の戦略的プレゼンスを確保するために必要だと述べた。