ダイヤのイヤリング、64億6000万円で落札 史上最高額
2017年05月17日 10:57 AFP
スイスのジュネーブでオークションにかけられたイヤリング、「アポロ・ブルー」(右)と「アルテミス・ピンク」(2017年5月11日撮影)。
【5月17日 AFP】スイスのジュネーブ(Geneva)で16日、ダイヤモンドのイヤリング2個が競売にかけられ、イヤリング
一組としては史上最高となる計約5740万ドル(約64億6000万円)で落札された。別々に出品され、2個とも同じアジ
ア在住の人が落札した。競売を実施したサザビーズ(Sotheby's)が発表した。
落札されたのは、14.54カラットのブルーダイヤをあしらった「アポロ・ブルー(The Apollo Blue)」と16カラットのピ
ンクダイヤの「アルテミス・ピンク(The Artemis Pink)」。それぞれ4208万7000ドル(約47億4000万円)、1533万
ドル(約17億3000万円)で落札された。落札額には手数料が含まれている。
ギリシャ神話にちなんで名付けられた2つのイヤリングの評価額は、アポロ・ブルーが3800万~5000万ドル(約42
億8000万~56億3000万円)、アルテミス・ピンクが1250万~1800万ドル(約14億1000万~20億3000万円)だっ
た。ダイヤはいずれも傷がなく、鮮やかな発色をしている。
アポロ・ブルーは、この種類の宝石用原石で競売にかけられるものとしては最も大きく、洋ナシ形にカットされている。
アルテミス・ピンクもほぼ同じ形にカットされ、米国宝石学会(GIA)によると透明度が非常に高い世界で最も「化学的
に純粋な」ダイヤモンドの一つとされる。
ナチスが奪ったピカソ絵画、51億円で落札
2017.05.17 Wed posted at 10:50 JST CNN
(CNN) 競売大手クリスティーズがニューヨークで15日に開催したオークションで、巨匠パブロ・ピカソの絵画「Femme assise, robe bleu(青いドレスを着た、座る女)」が4500万ドル(約51億円)で落札された。同作品は第2次世界大戦中、ナチスドイツによる略奪に遭ったことで知られる。
ピカソの愛人で写真家、画家のドラ・マールを描いた「Femme assise, robe bleu」は1939年に制作された。日付はピカソの誕生日である10月25日となっている。
その後の1940年、フランスを占領したナチスドイツが同作品をユダヤ人の画商から没収した。
クリスティーズによれば、同作品はパリのドイツ大使館などに保管された後、1944年に本国ドイツへ向けて輸送された。しかしフランスのレジスタンスのメンバーが鉄道での輸送を途中で妨害。ピカソの他の作品63点とともに同作品を奪い返した。
「Femme assise, robe bleu」は最近では2011年にもオークションにかけられ、2600万ドルで落札されている。
昨年はピカソの初期のキュビズム作品「Femme Assise(座る女)」(1909年)が、予想を2000万ドル近く上回る6340万ドルで落札された。
また2015年には「アルジェの女たち」(1955年)に、芸術作品としては史上最高額となる1億7900万ドルの値がついている。