パキスタンの中国総領事館で襲撃、警官2人死亡 職員は全員無事
2018年11月23日 / 17:16 / REUTERS
[カラチ(パキスタン) 23日 ロイター] - パキスタンの南部カラチにある中国総領事館が23日、
武装集団に襲撃され、少なくとも2人の警察官が死亡した。
警察当局が明らかにしたところによると、襲撃犯3人は爆弾を積んだ車に乗って現れ、館内に進入しようと
したが、警察と銃撃戦になり、その前に死亡した。
パキスタンのクレシ外相によると、領事館の職員は全員無事だった。
パキスタン南西部での中国の天然資源開発に反対する「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を
出した。
パキスタンのカーン首相は事件の捜査を命じた。
一帯一路への反発
2018年11月23日 16:53 発信地:中国 AFP 抜粋
警察当局者は「テロリストは誰も敷地内に入れなかった」と述べた。中国人職員は全員無事だった。
現場は、外国公館などが立ち並ぶ警備の厳重な地区。ロイター通信などによれば、武装集団は爆発物を
積んだ車で現場に接近して手りゅう弾をさく裂させ、治安部隊と銃撃戦になった。
パキスタン政府は、中国が主導するシルクロード経済圏構想「一帯一路」の枠組みの下、両国をつなぐ
中パ経済回廊(CPEC)構築を進めており、バルチスタン州でも中国の投資が進んでいる。
BLAは犯行声明で「中国は土地の占領と資源の収奪を目指している。バルチスタンから出て行かなければ、
さらに攻撃を加える」と警告した。
襲撃を受けたパキスタン南部カラチの中国総領事館前で焼け焦げた車(2018年11月23日撮影)
襲撃を受けたパキスタン南部カラチの中国総領事館前で遺体を運ぶ救急隊員ら(2018年11月23日撮影)
襲撃を受けたパキスタン南部カラチの中国総領事館外で、襲撃犯らの所有物を調べる爆発物処理班(2018年11月23日撮影)
襲撃を受けたパキスタン南部カラチの中国総領事館外で警備に当たるパキスタン軍兵士ら(2018年11月23日撮影)