不明のF35A戦闘機 墜落と断定 防衛省
2019年4月10日 9時23分 NHKニュース
9日夜、青森県三沢市沖の太平洋上で、航空自衛隊の最新鋭の戦闘機F35Aの機影がレーダーから
消えたことについて、航空自衛隊は、現場周辺で尾翼の一部が見つかったことなどから墜落したと
断定しました。乗っていたパイロットは見つかっておらず、捜索が続けられています。
9日午後7時半ごろ、青森県三沢市の東およそ135キロの太平洋上で、航空自衛隊三沢基地に
所属する最新鋭のF35A戦闘機1機の機影がレーダーから消えました。
現場周辺の海域で航空機などが捜索に当たった結果、9日夜遅く左右の尾翼の一部が海上で
見つかり、航空自衛隊は当時の状況と合わせて、機体が墜落したと断定しました。
事故機には40代の3等空佐の男性パイロット1人が乗っていましたが見つかっておらず、
自衛隊は引き続き航空機や艦艇を出して捜索に当たっています。
航空自衛隊によりますと、事故機は当時、ほかの同型機と合わせて4機で訓練中で、事故機から
ほかの機体に対し「訓練を中止する」という通信があったということです。
航空自衛隊は、事故調査委員会を設置して当時の詳しい状況と事故の原因を調べています。
F35Aはステルス性能を備えた最新鋭の戦闘機で、去年1月から三沢基地で配備が始まり、
現在13機運用されていますが、防衛省は残りの12機について当面、飛行を見合わせる
ことにしました。
空自のF35戦闘機が消息絶つ 太平洋上で訓練中
航空自衛隊のステルス戦闘機「F35」。陸上自衛隊朝霞駐屯地の朝霞訓練場で行われた自衛隊観閲式で(2018年10月14日撮影、資料写真)。
【4月10日 AFP】パイロット1人を乗せた航空自衛隊のステルス戦闘機「F35A」が9日夜、
太平洋上を訓練飛行中に消息を絶った。防衛省が発表した。
同機は他3機と共に青森県三沢市の三沢基地を離陸。約30分後の午後7時半ごろ、同市の東約
135キロの海上で機影がレーダーから消え、交信が途絶えた。パイロットの安否は不明という。
岩屋毅(Takeshi Iwaya)防衛相は記者団に対し、同機が墜落したかはわからないとし、
「まずは捜索救助に全力を挙げ」た上で、原因究明に取り組む考えを表明。同型12機の飛行を
当面見合わせると述べた。