武漢へ渡航歴のない日本人の感染を初確認。 ツアーバス運転手
2020年1月28日 18時06分 朝日新聞
中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、
厚生労働省は28日、国内で新たに2人の感染を確認したと発表した。
うち1人は武漢市への渡航歴のないバスの運転手で、奈良県の60代男性という。
もう1人は武漢市在住の40代男性という。
厚労省によると、バスの運転手は1月に2回、東京都内で武漢市からのツアー旅行客を
バスに乗せていた。14日に寒気やせき、関節の痛みが出て、17日に奈良県内の医療機関を
受診。その際は検査に異常がなく経過観察になった。22日に症状が悪化し、25日に
再度受診して肺炎の症状が確認され、県内の医療機関に入院した。
武漢市の男性は20日に来日。その際は症状がなかった。22日から体調不良を訴え、
26日に愛知県内の医療機関を受診した。肺炎の症状があった。現在は入院している。
厚労省の聞き取りに、患者が多く出ている武漢市の海鮮市場には立ち寄っておらず、
移動時はマスクをしていたと答えたという。
国内での感染の確認はこれで計6人になった。