中国調査船 無断で活動 沖ノ鳥島周辺海域で
1/2(水) 12:16配信 FNN
中国の海洋調査船が2018年12月中旬、沖ノ鳥島周辺で、日本政府に無断で調査活動を行っていたことが、
FNNの取材で明らかになった。
政府関係者によると、12月18日、沖ノ鳥島周辺で、中国の海洋調査船「向陽紅」がワイヤのような物を
海の中へ垂らしているのを、海上保安庁が確認した。
中国側は、「本船に構うな。本船は公海上で海洋調査をしている」などと応答したという。
現場は、海底資源も確認されている日本のEEZ(排他的経済水域)の中で、中国側は、日本の許可を得ずに
調査を行っていたとみられる。
この海域で中国の無断調査が明らかになるのは、2016年3月以来。
防衛省関係者は、中国側が「潜水艦の航行に必要な情報を収集していた可能性が高い」と述べ、
警戒感を強めている。
日本EEZ内の無断活動 中国側「法に基づく」
沖ノ鳥島周辺で、2018年12月中旬、中国の海洋調査船が日本政府に無断で調査活動をしていたことが
FNNの取材で明らかになった問題で、中国外務省は、「法に基づく活動だった」と主張した。
中国外務省の報道官は2日、「調査船は法に基づき、海洋科学研究活動を行った」と、沖ノ鳥島周辺での
活動を認めたうえで、「日本が勝手に島と称して、一方的に排他的経済水域と大陸棚を主張している
ことについて、中国は一度も承認したことはない」と述べた。
さらに、「国連海洋法条約によれば、『沖ノ鳥』は、島としての基本的な要件を満たしていない」と
あらためて主張した。