長さ200メートルの巨大地割れ、牧場に突如出現 NZ
2018年5月7日 19:42 発信地:ウェリントン/ニュージーランド AFP
【5月7日 AFP】ニュージーランド北島(North Island)の牧場に長さ200メートル、深さ20メートルの巨大な地割れが現れ、
同国の火山学者らが注目している。
豪雨の後に地割れが現われたのは北島の町ロトルア(Rotorua)近郊の牧場。穴の深さは2階建てバス4台分、
長さはサッカーフィールド約2面分に相当する。陥没によって6万年前の火山の噴出物の堆積層が露出した。
専門家らは地下の石灰岩が長い間、雨によって溶けて、最終的に地面が崩壊した結果、陥没穴ができたとみている。
火山学者のブラッド・スコット(Brad Scott)氏は「まさに壮観だ。通常目にするものよりもずっと大きい」と述べた。
スコット氏によると、この牧場周辺は長い間活動がみられない火山のクレーター部分にあたるという。
「底に見えるものは、このクレーターから噴出した6万年前の火山性堆積物だ」と同氏は現地テレビ局に語った。
牧場関係者によると地割れは先週、一晩のうちに突然現れ、早朝、牛の世話をしていた従業員の1人が発見した。
ニュージーランド北島ロトルア近郊の牧場に出現した地割れ。TVNZ放映の映像より(2018年5月2日作成)