県民割が4月で終わったと思っていたら、さらに1か月延長となり、隣県の大分湯布院に一泊することにした。湯布院は3度目だが、前2回は町から少し離れた自然の中の宿で温泉と自然を楽しむ旅だったが、今回は、湯の坪街道の端に位置するカントリーイン麓舎という小さなホテルに泊まることにした。早めに着いたので、ホテルの駐車場に車だけおいて近くの観光へ。
(ホテル玄関前のオブジェ)
金鱗湖から湯の坪街道へ、イギリスのコッツウォルズ地方の街並みを模した「フローラルヴィレッジ」やその他いろいろと趣向を凝らした湯の坪街道の特色ある街を散策。
ホテルに戻り、まだ、時間がるので、由布岳の狭霧台(さぎりだい)の展望所へ、HPで調べていたのでさらに上の「 由布岳 展望所」を目指してみた。高所恐怖症の人には、そこを車で登っていくだけで足が震えてしまうような絶壁の狭い道を登ってい行く。 狭霧台とは、雲泥の差と言っていいほどの絶景がそこに待っていた。すばらしい。
(パラライダーがここから飛び立つ)
さて、ホテルに戻り、温泉そして夕食。ハーフボトルのワインが付いた欧州料理、一品一品が美しく、美味しい。こんな小さなホテルでこれだけ質の高い料理に巡り合えるのに驚いてしまった。そして食べ過ぎてしまった。「ウー美味!」
(野菜の天ぷらがカリっと絶妙)
食後、近くの川でホタル観賞ができるということで案内してもらった。とても小さな川だったが、目の前でホタルが舞っている。手を指し伸ばすと私の手にホタルが止まった。アニメでしか見たことがない手にとまるホタル。ちょっと感激。家族連れの3歳くらいの子が「ホタルだ」「ほたるがとんでいる」と叫んでいたのが印象的だ。こんな光景は2度と見られないかもしれないよ、と伝えたかった。
(こんな感じです。実際の写真ではないですが)
次の日、辻馬車に乗って観光といきたかったが、予約が取れないとのことで車で訪問してみた。佛山寺と宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ)、この神社には台風で倒れた大木の根から幹の部分が3つ飾られていて、大木の大きさとそれさえも倒してしまう自然のすごさに驚きを禁じ得なかった。
次に湯布院鳥越地区にあるアルテジオへ、音楽がテーマと言うミュージアムだ。600円の入場料にしては、こじんまりしていてちょっと期待外れ。すぐそばにある「わたくし美術館」に寄ることにした。
事件はこここら。
駐車場に一台も車が止まっていない。玄関に向かうと脚立が倒れていた。人が寝ているのか横になって作業しているのか定かではなかった。変な感じだが、とにかく中へと思ったが、どうも様子が変なので、「だいじょうぶですか」と声をかけてみた。「倒れたみたいで起き上がれない」「手をかしましょうか」腕をゆっくり引き上げた。「痛い。」起き上がってみて、びっくり頭の後ろ半分が血だらけである。「救急車を呼びましょうか」「まず、向かいの美術館のチョーさんを呼んでくれ」とのこと。その美術館で事故のことを説明し、とにかく助けに行くことになり、119に電話。焦って電話がつながらない。私の電話もつながらない。妻の電話でやっとつながり、状況を説明。7分後に救急車が到着。意識がはっきりしているので焦ることなく病院へ運ばれていった。「わたくしの美術館」は見学できなかったが、1時間ほどのあたふたとなった。自由な妻との二人旅だからこそ、こんなこともあろうかと思うが、やはり、驚いてあたふたしてしまった。順調な回復をお祈り申し上げます。
(むこうに救急車と搬送用器具)
さて帰路につく。帰りは高速を使わずに峠をいくつもこえて日田経由で北九州市に帰る。行きに高速を一部使ったが、坂道の多い高速はノンターボの軽には苦手、あらゆる車に追い越されて悲しくなったので、一般道を走ることにした。ほとんど信号がない田舎の峠道を上に下にで快適に走行できた。途中、棚田日本百選のひとつである東峰村の竹地区を通ったが、水害の被害が尋常でないことを知った。まだまだ、復旧の途中という感じであった。軽でよかったという究極の細道峠を抜けて「ほっ」として一般道へ。
ところで、前回、佐賀旅行では、うちのフレアクロスオーバーは、リッター22キロ走っていて驚いた。今回は山道が多いのでどうだろうかとガソリンを入れてみるとリッター23.3キロも走っていた。すごい!バイク並みの経済性だ。ガソリン価格高騰の折、お財布に本当にやさしい。
(主夫の作る夕食)
冷しゃぶとスナックエンドウ