九月の終わりごろから読みだして半分まで読んだところで忙しくなって
なかなか前に進まなかったこの本。やっと読み終えることが出来てホッとしている。
以前、「ペンギンの憂鬱」を大変面白く一気に読んだその同じ著者の長編小説。
あらすじ(参照)
ウクライナ大統領になってしまったセルゲイ・ブーニンの生涯を、ソ連崩壊をはさんだ青年時代から、ウクライナ独立前後の時代、大統領となった近未来と
3つの時系列を重ね合わせ、そしてリンクしながら、ドラマは展開していく。
セルゲイ・ブーニンは孤独だった。22歳で結婚に破れて以来、どの恋にも空しさと悲哀がつきまとう。
ソ連崩壊後、政治の世界に足を踏み入れ、遂に大統領にまで昇りつめたが、真の愛は手に入らない。
だが、政敵との闘いの日々、移植手術を受けた彼の心臓の「持ち主」と名のる謎の女性が現れると、
運命は過去と交錯し、大きく動き始める。
一気に読めばその前後左右の繋がりがスムーズに頭に入るのだが、とぎれとぎれの読書では前の作品のような感動が沸くことなく終わってしまって、残念ではあった。