共通テスト「数学IA」が難しかった“本当の理由”【大学入試2022】 大学入試と中学受験の間にあるもの(1)
栃木県では、
中学生クラスは対面授業をしていても
高校生クラスは動画授業をとってね
という塾が多い。
おそらく今年も夏休み頃から
中学の時の塾を、そのまま継続して
高校生の動画受講コースを
とってみたものの成績が上がらない
という相談が来るだろうから
今のうちに説明しておきますね。
下野模試で偏差値70行かない子が
動画授業をとっても
期待するほどの効果がないと思う。
中学生クラスでは
学校の授業に合わせて進めてたはず。
学校の授業と塾の授業、
最低2回は解説されて演習してる。
それなのに下野模試で
偏差値70行かないくらいってのは、
標準レベルの内容でも
まだまだ穴が多いってことだ。
すなわち
授業が理解できてなかったってこと。
対面授業で
先生がこちらの表情を伺いながら
ペースを考えて行う授業であっても
処理しきれてなかった。
それが、高校生クラスになって
生徒の理解度は完全無視で、
カリキュラム通りに
一方的に情報が流れてくる
そんな動画授業で、
どれだけ理解できるんだろう?
しかも学校と塾じゃ
教材もレベルも進度も違う。
それが理想の学習スタイル
って言えるかな?
『実力のある先生が』
『効果的なカリキュラムで』
『複雑な内容もわかりやすく解説』
そういった売り文句が
並べられているだろうけれど
それはあくまでも提供者側の話。
肝心なのは
それをきちんと処理できるだけの力が
受け取る側のキミに備わってるかい?
という話だ。
どんな魅力的な言葉で飾られてても
「受講すれば伸びる」
なんてものではないと思う。
高1の夏休みになって
中学で通っていた塾では
高校コースが動画で
どうしたらいいでしょうか?
って相談がくるのだけど、
何をどう受講してたの?
っていうくらい、
なにも身についてい子が多い。
同じ塾でも
中学クラスと高校クラスとで
システムがまるで違うことある。
そのことを、よく考えて
高校生の塾選びをしてほしい。