“デッサン(ドローイング)はまず描くことから始まる”
■ 先回は”透視遠近法”の”1点透視投影図法”の説明でした。
安藤忠雄さんが17歳から続けている習慣があります。それは手製の画用紙のスケッチブックに必ず、アイデアを描くことです。そのアイデアが一番大事なのです。有名な建築家だけではなくレオナルド・ダビンチやミケランジェロもまた、スケッチつまり素描を一番大事にしました。
安藤忠雄さんの展覧会を見た人は分かると思うけど、安藤忠雄さんの展覧会を観た人はわかると思うけど、(新国立美術館12/18まで)全ての建築の最初は一枚のドローイングからスタートしているのが分かると思う。光の教会などのマスタードローイングをみるとそれが分かる。そこに一つの大きなアイデアが凝縮されているからだ。
だから、建築科を受験する人は学科だけをやれば良いのであれば、実技のない東大などの大学を受験すればいいと感じる。なぜ、実技のある早稲田を受験するのか?これは志望理由に密接に繋がる重要な点だと思う。
安藤さんは大学の建築科に学べない境遇で諦めずに、自分のスキルを毎日蓄積して行った訳だが、君もまたドローイングが一番重要なことであるのが、後で必ず分かるときが来る。
➡ 話を戻すが、今回は先回は”1点透視投影法”を学んだと思うが、今回はその消失点が2つあるのが”2点透視図”ですが、少し慣れないと難しく感じるかもしれない。しかし、頭で理解してもいざ自分で描くと、最初はなかなかうまくいかないかもしれないが、失敗しても間違いを高校の美術などの専門家に見せて、どこが間違えているかを理解して、次に描く時に修正すればいい。良いコーチを見つければ誰でもプロになれるといえます。
ここに理解するための基本を添付するので、これを基本に実際にスケッチブックを手にコルビジェやライトや安藤さんみたいに、君自身の手で鉛筆で描いてみよう!将来に世界的な建築家をめざす君は、今からその一番大事な習慣である、自分のアイデアを描き出すことができるように一歩を踏みだそう!
高橋順一 "人生は知識を知恵にする、ただ一度の時間芸術"