気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

子供と大人

2023年09月10日 | 日記・エッセイ・コラム
もしも台詞を入れ替えたら……「ああ〜、風呂上がりには 冷えたビールが美味しいだろうね〜」 「肴みはイカの塩辛か冷や奴」「そっ、そんなものよりアイスクリームとか、こってりとしたおはぎとか饅頭なんてのは、どうだい」……所詮、大人、子供の成れの果て……異いって、何なのだろうか?ハッキリ答えてくれる大人 . . . 本文を読む

(‘77) 8月8日 (日) #2 お別れの時

2023年08月09日 | 日記・エッセイ・コラム
何処へ行き、何をするわけでもない。『忙中閑有り』をのんびりと過ごす様な時の流れ、気温は上がり風は動かない。日溜まりの中、静かなうちに汗まみれ。街の中、何処からか聞こえてくるのはイーグルス「ホテル・カリフォルニア」。夏の日の一日、私は名古屋の洋子と東京の下町で時を過ごした。午後の喫茶店。「これからどうするの?」「そうね、四時頃の新幹線に乗るわ」「いや、そうじゃなくて、その先の事。また何処かへ行くのか . . . 本文を読む

(‘77) 8月8日 (日) #1 変り行く町を歩きながら

2023年08月08日 | 日記・エッセイ・コラム
案ずるより産むが易し…とは言うものの、まさにその通りではあったのだけれど、エレベーターを降りてから外に出る迄の僅か10mがビクビクものであった。しかしそこには不思議にも、楽しさにも似たスリルがあった。呆れてしまったのは洋子である。エレベーターからフロントへ、そして様子を伺い、下に垂らした腕の手首を腰の辺りで振って『今よ』と合図を送りながらも、素知らぬ顔をしているのだから&hellip . . . 本文を読む

(’77) 8月7日 (土) 鈴木洋子 上京

2023年08月07日 | 日記・エッセイ・コラム
’77年の日記らしい日記といえば、この辺りが最期と言える。‘76年(去年)の5月7日〜6月2日、八重山紀行を共にした名古屋の洋子が一泊二日で私の街にやって来て、束の間、思い出を温めていったところ迄となる。この頃の私は凡そ一月前の七月九日に沖縄から戻って以来かなり多忙な日々を送っていた。たまたま家に居たところへ突然洋子からの電話。『会いに行くけど、いつなら居るの?』という話し . . . 本文を読む

(‘77) 7月9日 (土) 帰路

2023年07月21日 | 日記・エッセイ・コラム
5月7日以来、物事は起こりうる時に起こるものである…と納得してしまう事も有った。九時三十分。五分遅れのバスに乗って平野を後にしてバスターミナルの在る美崎町へと向った。美崎町、私はバスから降りると写真屋に走り、頼んでおいた写真を受け取ると、店の前からTAXIで空港へと向った。何をそんなに急いでいたのだろうか…?十一時十五分。日射病に冒され復調せぬまま今帰路に着く私。最初か . . . 本文を読む

(‘77) 7月3日 (日) 竹富島を後にして

2023年07月20日 | 日記・エッセイ・コラム
午前十時三十分。ショーコ、小浜さんと共に石垣へ向け出航。私の泉屋での仕事も終ったと云うところで、私もここを離れる事にした。石垣グランド・ホテルで冷珈琲を飲み、三人で今度の八重山の愉快談をしたりして名残りの時を過ごした。石垣空港。多くの旅仲間をここから見送った。そして今日も、また。いくら慣れた頃と言っても、やはり人を送り出すのは…別れ、見送るのは辛い。小さなローカル便の飛行場。その空港 . . . 本文を読む

(‘77) 7月2日(土)#2 コンドイ浜の夕陽

2023年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム
夕食を私とショーコは早めに食べて、コンドイ浜へ急いだ。言うまでもない。夕陽を見る為だ。前に西桟橋からの夕陽は見た。それで今日はコンドイ浜に腰を下ろして…と云う事になったのだ。爽やかだった。夕陽が落ちるのを見ながら、取り留めもない話をしていた。今にも陽がその姿をすっかり隠そうとしている頃、すぐそこ迄来ている夜の世界を知らせる様に、涼風が吹き始めていた。「…そっか〜、二人共 . . . 本文を読む

(‘77) 7月2日 (土) #1 大潮

2023年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム
午前中、ボケ~っとしながら煙草を吸っていたところへ高知のオバヤンがやって来て、これから帰宅の途に付くと云う事を聞かされた。私はここの主ではないのに、わざわざ声掛けしてくれた。この竹富を楽しめたのかな…、満足そうな顔をしていた。見送りに桟橋迄行こうかと思ったけれど、外に出た途端、何を思ったのか握手をして、泉屋を離れていくマイクロバスの後から手を振って見送った。ところで、今日は大潮であっ . . . 本文を読む

(‘77) 7月1日 (金) お酒、飲みに行かない?

2023年07月17日 | 日記・エッセイ・コラム
午前九時。28日(火)に他の島を観に出掛けていたショーコ達が帰って来るというので桟橋へ迎えに行く。仕事の方は大方出来上がっていて、後は電気の配線などといった専門家の仕事ばかりで、お役御免になった私は再び『旅人』になっていたのである。凡そ二週間程度の事だったけれど、色んな事に関われて、それなりの経験を楽しめた。また今日もオヤジさんが船を出すと言うので、帰って来たばかりのショーコを連れ立って一緒に潜り . . . 本文を読む

(‘77) 6月27日 (月) #2 清美は特異体質(?)

2023年07月16日 | 日記・エッセイ・コラム
そして洋上。船の上からオヤジさんと共に彼女達を監視したり、海に入ったりを繰り返した。ショーコ達二人はまずまずであったけれど、どうにもいただけないのが大阪三人娘。その中でも取り分け言葉にならないのが清美であった。本人は潜る気が十分有るのであろうが、どうした理由か少しも潜らないのである。よく世間では躰が浮かずに緊張した躰で潜ったまま、または呼吸するタイミングのバランスが崩れ溺れる者はいるけれど、先ずそ . . . 本文を読む

(‘77) 6月27日 (月) #1 お客さんを迎えに…

2023年07月15日 | 日記・エッセイ・コラム
朝食後、今日は久し振りの部屋増築工事の仕事《スラブ打ちをした後、コンクリートが乾く迄仕事が出来なかった為》の日だ…と元気一杯、用意をしていたところにオヤジさんの一言。「ジュン、アンタ桟橋へ行って、お客さんが二人着くから連れて来てくれんか…」言われた時、すぐに返事の出来なかった私であった。と言うのも名前を知らされただけで一面識も無い人物を迎えに行く事に、何故か抵抗を感じた . . . 本文を読む

(’77)6月15日(水) 汗と夕涼み

2023年07月14日 | 日記・エッセイ・コラム
朝一番の東廻りのバスで終点、バスターミナルの在る美崎町へ向った。降りてから波止場迄二分弱。私は直ぐに竹富丸の乗船券を買い、朝の潮風を楽しみながら一服の煙草を味わった。間のいい事に然程待つ事もなく、船は竹富へ向け出発した。竹富島、何度訪れても私を童心に帰らせる。桟橋に降り立つやいなや、いつでも私は歓喜の声を張り上げそうになってしまうのである。意気揚々と歩き始めた。いつもの歩き慣れた道を。泉屋に着くと . . . 本文を読む

(‘77)6月14日(火) オヤジさんからの呼び出し

2023年07月13日 | 日記・エッセイ・コラム
6/10 Y.H.  春海荘6/11 Y.H.  真栄田岬6/12 Y.H.  春海荘6/13      「玉龍」船中真栄田岬Y.H.は海洋博会場の近くで近くにはムーンビーチなるものが在るけれど、何とそこは有料の海水浴場と云う金儲けに走った所であった。当然そんな所には行くわけがない。この本島に戻って来たのは内地に(とりわけ)日田・大分に渡 . . . 本文を読む

(‘77) 6月9日(木) 「ハイビスカスの歌」タンゴ

2023年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム
5/31             美崎荘(石垣島)6/1〜6/2     きよみ荘(西表島)6/3               大和田荘(石垣島)6/4〜6/8     平野荘(石垣島)ここ迄過ごして来てやっと、そろそろ . . . 本文を読む