気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

(‘75) 9月12日 誰が風を見たでしょう

2022年09月12日 | 日記・エッセイ・コラム
ホームシック・ブルース
美崎町に戻って来たものの、何かが変ったと云うわけでもない。私は宙に浮いていて風の中で踊っている。
「あゝ…風よ、私を何処へ連れて行こうというの」
そんな気持ちが私を支配しているのに気がついていた。
これ迄の99日間の疲れが一度に出てくる様だ。『ここらがそろそろ潮時かな…』。帰思が膨れ上がっている。住み慣れた石垣・八重山を出て行くのは、決して負けたからではない。結果的にそうなっても、そうは思いたくない。私は復活する。明日の為に…一先ず引き下がり、出直すのだ。
そうかぁ、約束の三ヶ月、90日は何とか意地で過ごしてきたけれど、まだ残っている。『それ以上は…』と云う言葉が。でも『減量苦』はここ迄と素直に認めよう。
明日は100日目。その記念日には竹富でと思うけれど、気持ちが揺れるのが判っているので、敢えてやめておこう。
「石垣・八重山いい処サ。私は好きサ」
…そう言ったキヨコの声が、私の頭の中で木霊の様に繰り返している。


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