レオポルド美術館とラートハウスケラー
今日はレオポルド美術館へ行き、妻と私のお気に入りのエゴン・シーレを見ます。
トラム71番に乗りUnteres Belvedere駅から4つ目のBurgring駅まで移動。1週間パスの有効期限も最終日となった。まだ車内でチケットの検察にはお目にかかったことがありません。本当に来るのかしら?
Burgring駅から複数の美術館が集まるアートエリア「ミュージアムクォーター(Museumsquartier)」(通称MQ)まで歩く。MQの一角に「レオポルド美術館(Leopold Museum)」がある。ここは、画家エゴン・シーレの世界最大のコレクションを誇り、またシーレが敬愛したグスタフ・クリムトの作品も数多く所有しています。
レオポルド美術館に貼られた横断幕
ここでもシニア・ディスカウントを利用し入館料は1人 €10。ヨーロッパは美術館、鉄道、教会などいろいろな場所でシニア・ディスカウントがあるので年金生活者は嬉しい。
シーレ作品の中でも一番お気に入りの『ほおずきの実のある自画像』。挑戦的な面持ちで、何かを訴えかけるような目や手の表情が印象的です。
ほおずきの実のある自画像
『ほおずきの実のある自画像』の1年前、20歳の時に描いた自画像。この絵も素敵な絵です。
シーレに影響を与えたクリムト。そのクリムト晩年の傑作『死と生』がこの美術館にあります。花畑のような場所で赤ん坊から少女、女性、老人、男性など人生で辿る人々の姿とそこに忍び寄る十字架をまとった死神。“死の気配を感じるからこそ、生きることは素晴らしい”と言いたいのかな。
クリムト晩年の傑作『死と生』
” 何じゃこれは!! ”と思う変わった作品もありました。絵の裏と表を逆にしてカンバスに貼り付け、上下も逆さまにして展示した作品です。作品鑑賞はカンバス裏側から。
美術館内にある喫茶室でコーヒブレイク。洗練されたデザインで通路の両側から光を取り入れた明るい場所です。
レオポルド美術館からマリアテレジア広場のクリスマスマーケットへ。ここで珍しい屋台を発見。クリスマスのオーナメントを売りながらオカリナを吹いて客を集めている。私は趣味でオカリナを吹くので屋台に吸い寄せられてしまいました。手のひらに収まる小型のオカリナで、旅の記念に買ってしまいました。
オカリナを吹いている店員
マリアテレジア広場からラートハウス(市庁舎)広場へ歩く。ラートハウスの地下にあるラートハウス・ケラー(ワイン酒場)にディナーの予約を入れてある。ラートハウスは荘厳なゴチック様式の建物で市庁舎というよりもまるで教会のよう。
ラートハウス(市庁舎)の正面
ラートハウスの右端にラートハウス・ケラーに降りる階段がある。入口はとても分かりにくいので事前の下見が必要。建物内に入り階段を下りるとようやくラートハウス・ケラーであることを示すサインが見えます。建物の外からでは見つけることができません。宣伝に力を入れなくても経営に困らないようである。実際、お客は結構入っており、われわれの場合も最初に入れた予約は満席で断られ、今日に変更している。この部屋はほとんど地元のお客で、観光客は我々だけのようです。
ラートハウス・ケラーのサイン
我々が案内された個人客のための部屋。まるで市が海外からのお客を接待するために作った会場のよう。内装やシャンデリアなどシックで超豪華な部屋です。隣の会場は団体客用になっていて、日本人ツアーの団体さんが食事をしていました。係の人もタキシードを着て慇懃な立居振る舞い。この雰囲気では写真は撮りにくいな~。それでも写真撮影の許可をもらい周囲に気兼ねしながらパチリ。
オーダーした料理は、初めにWiener Rindfleiscsalat (ウィーン風ビーフサラダ)を注文。トマト、赤玉ねぎ、レタスの上に揚げたビーフを散らしたサラダ。スープはウィーン名物のRindsuppe(ビーフスープ)。
Wiener Rindfleiscsalat (ウィーン風ビーフサラダ)
そしてメインにZwiebel-Rostbratenを注文。このツイーベル(玉ねぎ)ローストブラテンはウィーンの3大名物料理。サクッと揚げた玉ねぎの下に、焼いた牛肉が隠れている。上品な味です。ワインは赤のグラスワイン。
Zwiebel-Rostbraten
デザートはパラチンゲン(ドイツ語でパンケーキの意味)。クレープ状のスイーツで、若者に人気があるらしい。リコッタチーズとアプリコットのジャムが添えられています。
パラチンゲン
食事を楽しんだ後、市庁舎前のクリスマスマーケットを見物。屋台の数が多い。ウィーン最大規模のマーケットと思われる。人出も最高潮になってきました。
レプクーヘンの屋台。どのマーケットでも見かける定番の屋台。
クリスマス飾りの屋台。
ぬいぐるみなど人形を売る屋台。
ラートハウス広場に入る正面口の見事なイルミネーション・アーチ。手前にトラムの線路があり、奥はライトアップされたラートハウス。
そろそろ旅の疲れが溜まってきた感じです。明日はザルツブルクへ遠出するので、早めに戻ろう。
ここからトラムに乗りホテルへ戻る。
7日目 終了
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